「知の編集術」

2002年6月17日
▼(挫折)「知の編集術」松岡正剛、講談社現代新書、2001
編集工学研究所所長による、生活すべての場面で「編集」意識が関わってくる、というスタンスで、ワークショップ的に編集を紹介する。
歯切れが悪いのは、読了していないせいもあるんですが、著者は「編集」を、普通に使われているよりかなり広義に捕らえているのですが、その定義がなっかなか出てこないんですよ〜。それで突然具体例を列挙し始めるので、読んでいてなんだか置いてけぼりを食った気分。16ページ目でようやく、いわゆる普通の雑誌の編集のことを言っているんではない、と出てくるんですが,じゃあなんなの、というとそれがまたいつまでたってもでてこない。著者がいう「これが編集」(たとえば、普通の会話とか、子どもの遊びとか、歴史とか、とにかく漠然としている)という具体例の中から、読者がなんとなーく感じ取れないといけないのでしょうか(涙)。
どうしてこんなに、物事をスパッと言い切らないのかなあ、と思っていたら、この方、京都の出身らしい。
そうか、京都人の「本心をはっきり言わない」方式でこの本は語られているのね!
というわけで、もしかすると最後に、羅列された具体例を一本貫く「編集」の定義が書かれていたかもしれませんが、根性が続かなくて挫折。

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