「薔薇姫」
2002年6月4日■(読了)「薔薇姫」西炯子、フラワーコミックス(小学館)、2002
居眠り常習犯のクラスメートが気になる主人公は、彼と話をするようになって、彼がすぐに眠ってしまう病気で、いつか眠ったまま死んでしまうかもしれないと知る。
表題作ほか3編。
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……やられた。「死にもの」は下手するとあざとくなってしまいますが、西炯子らしい、思春期の不安定な心情の表現と絡めて描かれると、ひどく心を揺さぶる佳作になる。デビュー当時の雰囲気を髣髴とさせる短編集。
「僕は鳥になりたい」「水が氷になるとき」等、おタケさんのシリーズなどを描いていたころの西炯子にぞっこんでしたが、「ローズメリー・ホテル」のころから少し離れてました。久々に読んでみて、絵柄が違うのに戸惑いました……。西炯子の描く、憎憎しげな表情が本当に憎たらしくて、ちょっと怖いです。
ところで、この本に収録された2番目の話と、「僕は鳥になりたい」は、テーマが違うけど器が似てません?
それから、西炯子の昔の短編で「指」ってのがあったのをご存知ですか? 先日、どこかのコンビニおにぎり事件を聞いたときに思い出してしまいました。うう……、グロい。
居眠り常習犯のクラスメートが気になる主人公は、彼と話をするようになって、彼がすぐに眠ってしまう病気で、いつか眠ったまま死んでしまうかもしれないと知る。
表題作ほか3編。
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……やられた。「死にもの」は下手するとあざとくなってしまいますが、西炯子らしい、思春期の不安定な心情の表現と絡めて描かれると、ひどく心を揺さぶる佳作になる。デビュー当時の雰囲気を髣髴とさせる短編集。
「僕は鳥になりたい」「水が氷になるとき」等、おタケさんのシリーズなどを描いていたころの西炯子にぞっこんでしたが、「ローズメリー・ホテル」のころから少し離れてました。久々に読んでみて、絵柄が違うのに戸惑いました……。西炯子の描く、憎憎しげな表情が本当に憎たらしくて、ちょっと怖いです。
ところで、この本に収録された2番目の話と、「僕は鳥になりたい」は、テーマが違うけど器が似てません?
それから、西炯子の昔の短編で「指」ってのがあったのをご存知ですか? 先日、どこかのコンビニおにぎり事件を聞いたときに思い出してしまいました。うう……、グロい。
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