「LOVE&TRUST」
2002年5月23日■(読了)「LOVE&TRUST」榎田尤利、大洋図書、2002
危ないものを運ぶ運搬屋のいい男兄弟と、弟の幼馴染が、ヤクザから幼い子どもの運搬を依頼されて巻き込まれる事件。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
以前、この著者の「リムレスの空」の感想で「この作者の普通のBL小説はごくフツウ」などと暴言を吐きました。反省。これはおもしろいです。とはいえ、読者サービスのとってつけたようなLOVEの描写はなくても本筋には関わりなく、本筋がとってもおもしろいので「普通の」BL小説とは言い難いかも。
いっぽうで、弟(野獣)×幼馴染(小鹿ちゃん)、ヤクザの若頭(ゴージャス)×兄(クール)、さらにヤクザの若頭に付き従う男など、カップリングの多様さを見せてBLの商業的なつかみ所は外していない。
以前、著者のご友人が作られていた著者のサイトに載せていたいくつかの試作が大変すばらしく、「魚住くんシリーズ」もいい、ということは、この著者は短編で、物語の裏側を読み手に想像させるほうに目覚しい才能があると思われる(超私見)。ので、へたにBL小説のパターンにはめこまないでBL要素を最低限に収め、好きにBLらしからぬものを書いているほうがいいもの書けるんじゃないかしら。と、ゴーマンかましてみる。
だって、いわゆる「アヅマリ・シリーズ」なんて、元となった試作がとってもエロティックだったのに、(以下略)……なんだもんな。
危ないものを運ぶ運搬屋のいい男兄弟と、弟の幼馴染が、ヤクザから幼い子どもの運搬を依頼されて巻き込まれる事件。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
以前、この著者の「リムレスの空」の感想で「この作者の普通のBL小説はごくフツウ」などと暴言を吐きました。反省。これはおもしろいです。とはいえ、読者サービスのとってつけたようなLOVEの描写はなくても本筋には関わりなく、本筋がとってもおもしろいので「普通の」BL小説とは言い難いかも。
いっぽうで、弟(野獣)×幼馴染(小鹿ちゃん)、ヤクザの若頭(ゴージャス)×兄(クール)、さらにヤクザの若頭に付き従う男など、カップリングの多様さを見せてBLの商業的なつかみ所は外していない。
以前、著者のご友人が作られていた著者のサイトに載せていたいくつかの試作が大変すばらしく、「魚住くんシリーズ」もいい、ということは、この著者は短編で、物語の裏側を読み手に想像させるほうに目覚しい才能があると思われる(超私見)。ので、へたにBL小説のパターンにはめこまないでBL要素を最低限に収め、好きにBLらしからぬものを書いているほうがいいもの書けるんじゃないかしら。と、ゴーマンかましてみる。
だって、いわゆる「アヅマリ・シリーズ」なんて、元となった試作がとってもエロティックだったのに、(以下略)……なんだもんな。
コメント