「江戸・東京はどんな色〉」「イグアナの娘」
2002年5月15日■(読了)「江戸・東京はどんな色―色彩表現を読む 江戸東京ライブラリー〈12〉」小林 忠雄 、教育出版、2000
民俗学的に、「色」の象徴するものを読み解いていく、話のはずだったんだけど……。
限りなく挫折に近い読了。
なんというか、事例を紹介するのに論拠が希薄。「そうなんだ〜!」という、知的興奮というか、感動が少ない。
江戸の色彩感覚と、東京の色彩感覚を解説しているけれど、その間の変化に論究がなく、ただ、外国から人工的な染色技術が入ってきたために自然染色素材よりも多くの色彩表現が可能になったから、ってそれだけ〜?
しかも、たぶんこの人がフィールドワークしたからだろうけど、熊本・人吉と、風の盆で有名な富山県八尾の事例にまでよく言及されていて、とくに八尾については、色彩表現とは関係ないところにまで詳細に触れているので、なんか途中であきちゃった(……って、アンタ)。最後のほうは流し読み。
通勤の帰宅途中で上記の本を放り出し、それでも帰りに読むものが欲しくて、乗換駅の構内にある書店で以下のマンガを購入。
■(読了)「イグアナの娘」萩尾望都、小学館文庫、2000
現代人の不安や葛藤を、繊細な心理描写で描いた短編集。いいもの読んだ。
民俗学的に、「色」の象徴するものを読み解いていく、話のはずだったんだけど……。
限りなく挫折に近い読了。
なんというか、事例を紹介するのに論拠が希薄。「そうなんだ〜!」という、知的興奮というか、感動が少ない。
江戸の色彩感覚と、東京の色彩感覚を解説しているけれど、その間の変化に論究がなく、ただ、外国から人工的な染色技術が入ってきたために自然染色素材よりも多くの色彩表現が可能になったから、ってそれだけ〜?
しかも、たぶんこの人がフィールドワークしたからだろうけど、熊本・人吉と、風の盆で有名な富山県八尾の事例にまでよく言及されていて、とくに八尾については、色彩表現とは関係ないところにまで詳細に触れているので、なんか途中であきちゃった(……って、アンタ)。最後のほうは流し読み。
通勤の帰宅途中で上記の本を放り出し、それでも帰りに読むものが欲しくて、乗換駅の構内にある書店で以下のマンガを購入。
■(読了)「イグアナの娘」萩尾望都、小学館文庫、2000
現代人の不安や葛藤を、繊細な心理描写で描いた短編集。いいもの読んだ。
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