■(読了)「白衣とダイヤモンド」榊花月、キャラ文庫(新書館)、2002
つきあっているモデルの柳との関係がうまくいっていない高校生の誓也は、ひょんなところで助けられた開業医の鹿野に付きまとうようになる。やがて鹿野が、医療事故に係って大学病院を追われたことを知る。

榊花月は、誰かを好きな気持ちがストレートに受け入れられないジリジリ感を書かせるともうタマラナイものがあるのですが、この話も、誓也が柳との関係に行き詰まりを感じながら、ふいに現れた大人の男性に少しずつ惹かれていくのにそれをなかなか意識できないは、自覚しても告白できないは、告白しても振られるは、というジリジリ感がとてもよかったです。(一度は)振られたシーンでは、こう胸がキュッと切なくなっちゃうんですよねー。
柳がでてきたときには、榊花月の真骨頂・三角関係のグチャグチャ話か?!とワクワクしたのですが、柳はあっさりリタイア。そのへん、キャラ仕様なのかしら。
どうもこの作家は、ものごとをストレートに表現することをあえて避けているようなところがあって、搦め手からの描写を理解するのにちょっと苦労したりもするのですが、それがなくなっちゃうと榊花月じゃないって気もするしな。
それにしても、白泉社で放り出されているあのシリーズやこのシリーズのつづきを、早くどうにかしてください(懇願)。

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4月に読んだ本:計12冊(マンガ除く)

【小説・一般】
ミステリ4冊(日本・3、翻訳・1)
その他一般1冊
ノンフィクション2冊
【ライトノベル】
児童2冊
ライトノベル1冊
BL2冊
【マンガ】
マンガ7冊

公約(?)どおりに一般書も読んでみたんですが、あからさまに、その分全体の読書量が減りました。だって、ノンフィクションって読むのに時間かかるんですもん(居直り)。
ま、来月はすでに読む本が12冊も山積しているので(汗)、端からサクサク片付けましょう。

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そしてさらに。ずーっとまえにAmazonで頼んでいたのに、1冊だけ入荷されないまま待たされつづけた挙句、入荷済みのものだけ先にお届けしてくれる、というメールが着ました。

△(購入)「囁く血―エロティック・ホラー」 ¥667
△(購入)「スモールg(ジー)の夜」P.ハイスミス、¥699

今となっては、なぜこの本を買う気になったのか、不明になってしまった……。
さあ、本が来てのお楽しみだわっ(半ば自虐/涙)。

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