■(読了)「樹上の銀 闇の戦い4」スーザン・クーパー、評論社
実を言うと、中学時代にハマっていたこのシリーズを再読するにあたって、最終巻であるこの4巻については内容をほとんど思い出せなかった。なんでかなあ、と不思議だったのですが、読んでみて解明。
いまいち面白くなかったからだわ。
これまでも、RPG的な、「暗号を読み解いて宝物を得る」というパターンで進んではいたのですが、今回の、とくに3章は、ウィルとブラァンが現実にはない架空の国でこれをやっちゃうので、まるっきり夢物語的になってしまって「萎える」。しかも、一般人への記憶操作がこの巻ではいよいよはなはだしく、夢オチと変わらない割り切れなさが残る。
とはいえウィルくんは<古老>ゆえにすべてを忘れて平和に暮らすことは許されず、結局<古老>として生きていかねばならないところが切なくっていいわぁ。
いままでの巻でドルー3兄妹の真中、ジェーンとウィルはそこはかとなく淡い感情を交換していたのですが、突然現れたブラァンってば、ウィルに向かってジェーンを美人だというわ、最後にこっそりジェーンに贈り物をするわ、ウィルがぼんやりしている間にニヒルな元王子にかっ攫われそうで心配です。(この人たち、12歳なんですけど……)

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