「リムレスの空」
2002年4月14日■(読了)「リムレスの空」榎田尤利、クリスタル文庫(光風社)、2002
人気の魚住くんシリーズ最終巻。これまでの人生で不幸てんこ盛りだった神経症の主人公が、仲のよかった少女を目の前で交通事故で失い、PTSDを発症。さらにアメリカ留学の話も持ち上がって……。
あれ? BL小説なのですが、いままでもあんまり全面に出てはいなかった恋愛フェーズが、前巻で主人公カップルがめでたく出来上がっちゃったあとはほとんどストーリーに絡むことがないので上記のようなBLらしからぬ要約になってしまいました。
好きなシリーズなんですが、ネットの感想などで「泣いた」って話を読むと「どこで?」と思っちゃうのってわたしがくたびれた大人になっちまったからでしょうか。
淡々とした語り口で語られる、喪失の悲しみと何とか折り合って生きて行く主人公と、それを見守る個性的な隣人たちのキャラクターが、いままでにない雰囲気のBLなのが人気の秘密かと。なので、いや、実を言うとこの作者の普通のBL小説はごくフツウだと思うんだけど……。
人気の魚住くんシリーズ最終巻。これまでの人生で不幸てんこ盛りだった神経症の主人公が、仲のよかった少女を目の前で交通事故で失い、PTSDを発症。さらにアメリカ留学の話も持ち上がって……。
あれ? BL小説なのですが、いままでもあんまり全面に出てはいなかった恋愛フェーズが、前巻で主人公カップルがめでたく出来上がっちゃったあとはほとんどストーリーに絡むことがないので上記のようなBLらしからぬ要約になってしまいました。
好きなシリーズなんですが、ネットの感想などで「泣いた」って話を読むと「どこで?」と思っちゃうのってわたしがくたびれた大人になっちまったからでしょうか。
淡々とした語り口で語られる、喪失の悲しみと何とか折り合って生きて行く主人公と、それを見守る個性的な隣人たちのキャラクターが、いままでにない雰囲気のBLなのが人気の秘密かと。なので、いや、実を言うとこの作者の普通のBL小説はごくフツウだと思うんだけど……。
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