「鏡の中は日曜日」「聖なる黒夜」
2002年3月15日■(読了)「鏡の中は日曜日」殊能将之、講談社ノベルス、2001
おもしろかったです。新本格にありがちな奇妙な館とか、フランス語の暗号とか、新本格苦手なわたしにはちょっと引くものがあるのですが、この本の本当のトリックはそこにはない。とくに、登場人物の一人に、本格推理によく出てくる奇妙な家っていうのは実際に住んでいると不便だろうなあ,などと独白させるあたりは思わず胸中で同意。
実はメタ・フィクションも苦手なのですが、この著者の客観化の視線って、小説の次元をぶち壊すためのものではないので嫌味じゃありません。
……でも、今回もアントニオくんはほとんど出番なし。やっぱり彼は「黒い仏」のためだけのキャラクタなの?
■(読了)「聖なる黒夜」第20回、柴田よしき、KADOKAWAミステリ2002年4月号
ようやく結ばれた,主人公の刑事と容疑者のふたり。でも気持ちはすれちがったまま、事件は佳境を迎え……。と、誤解を承知で内容紹介(笑)。
謎解きフェーズのほうは、犯人のうち、最後のなぞの女の正体が謎のまま引っ張られてますが、消去法で行くとこの女ってあの人しか残っていないんじゃ?!
おもしろかったです。新本格にありがちな奇妙な館とか、フランス語の暗号とか、新本格苦手なわたしにはちょっと引くものがあるのですが、この本の本当のトリックはそこにはない。とくに、登場人物の一人に、本格推理によく出てくる奇妙な家っていうのは実際に住んでいると不便だろうなあ,などと独白させるあたりは思わず胸中で同意。
実はメタ・フィクションも苦手なのですが、この著者の客観化の視線って、小説の次元をぶち壊すためのものではないので嫌味じゃありません。
……でも、今回もアントニオくんはほとんど出番なし。やっぱり彼は「黒い仏」のためだけのキャラクタなの?
■(読了)「聖なる黒夜」第20回、柴田よしき、KADOKAWAミステリ2002年4月号
ようやく結ばれた,主人公の刑事と容疑者のふたり。でも気持ちはすれちがったまま、事件は佳境を迎え……。と、誤解を承知で内容紹介(笑)。
謎解きフェーズのほうは、犯人のうち、最後のなぞの女の正体が謎のまま引っ張られてますが、消去法で行くとこの女ってあの人しか残っていないんじゃ?!
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