■(読了)「烏−CROW−硝子の街にて(10)」柏枝真郷、X文庫ホワイトハート(講談社)2002
NYを舞台にして、一方でNY市警殺人課の刑事である幼馴染との恋愛もの、もう一方で事件の謎解きもの。
恋愛サイドは、10巻目にしてようやく二人ができあがってくれて一安心といったところ。でも、シドニー(さきに恋愛感情を自覚したほう)がノブに振り回されてジリジリするところが好きだったので、それがもう読めなくなると思うとチト寂しい。
事件の謎解きサイドについては、ちょっと今回強引だったかなあ、という気がしないでもない。トリック部分はなるほどな、と思ったんですが、犯行の動機がね。そこまで計画性のある犯行に走るほどの動機かな、と。もっと偶然性の高い突発的なもののほうが納得できたような。むー。
ところで、この主人公、「伸ばしっぱなしでぼさぼさの長髪をゴムで束ねただけ」という、少女小説にあるまじきちょっと汚い髪形をしてるのがずっと気になっていたのですが、今回、とある部分の挿絵を見て、「そうよ、本文じゃあんなこと書いているけど、本当はこの絵のようにきれいなさらさらの黒髪なのよ!」と自分を慰めたのでした。

■(読了)「1限目はやる気の民法(2)」よしながふみ、b-boy コミックス(青磁ビブロス)、2002
ずいぶん前に出ていた1巻の後日談を、同人誌で出していたものをまとめたもの+書き下ろし1編。
このマンガ家は同人誌になるとエロ満載でストーリーはちょっとしたエピソードだけになってしまうので、2巻を買う気はあまりなかったんですが、書下ろしがいいというウワサだったので購入。キャラクターの微妙な感情を、表情やしぐさで見せるのが巧い作者の本領発揮な短編でした。が。それよりも何よりも、「この高校生時代の陸上部の先輩と主人公って、昨秋公開の映画「同級生」(イギリスの恋愛青春ゲイ映画)のカップルに似てる……」とかそういうところに目が行ってしまいました。

◇(購入)「烏−CROW−硝子の街にて(10)」柏枝真郷、X文庫ホワイトハート(講談社)2002
◇(購入)「1限目はやる気の民法(2)」よしながふみ、b-boy コミックス(青磁ビブロス)、2002

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