ずるい男の落とし方
2012年8月22日 読書記録第5紀(10.12~)
※BL注意
「スタア・バーへ、ようこそ」の残りを行きの電車で読み終わり、家には昨日図書館で借りてきた本が3冊も積んである。
出先でたまたまBookOffが目に入った。ならば、105円で適当な文庫、それも帰りの電車内であっという間に読み終わるだろうBL小説でも、というつもりで検分していたら、昔読んで好きだった作家さんの本が置いてあった。
冒険する気もなかったので、安心のブランド(笑)をチョイス。
やっぱりおもしろかった!
年の差で若い子ががんばる話はええなぁ。
年上のオヤジが本当にオヤジに描写されていたので、最初に挿絵を隠しながら読んでいて、帰宅してからあらためて挿絵を見たらオヤジなのに線の細いキレイ系に描かれていて驚いた。
もっとくたびれたオヤジでイメージしてたのに……。
でも、BookOffで買ったのが申し訳ないくらいにおもしろかったので、他の椎崎夕作品をちゃんと買おうと思います☆
「スタア・バーへ、ようこそ」の残りを行きの電車で読み終わり、家には昨日図書館で借りてきた本が3冊も積んである。
出先でたまたまBookOffが目に入った。ならば、105円で適当な文庫、それも帰りの電車内であっという間に読み終わるだろうBL小説でも、というつもりで検分していたら、昔読んで好きだった作家さんの本が置いてあった。
冒険する気もなかったので、安心のブランド(笑)をチョイス。
大学生の郁也はストーカー対策のため、バーで顔見知りの石井と恋人のフリをすることに。相手が諦めるまでの、おままごとのような「コイビトごっこ」。だが石井が与えてくれる温もりに郁也の心はほどけていく。離婚歴があってヘビースモーカーで面倒くさがりで口が悪い、その上仕掛けてくるキスはあり得ないほどしつこくて…だけど本当はとても優しい。自分の想いに気づいてしまった郁也は必死に告白するが、石井は郁也をお子さま扱いするばかりでまともに受け取ってくれず…。
やっぱりおもしろかった!
年の差で若い子ががんばる話はええなぁ。
年上のオヤジが本当にオヤジに描写されていたので、最初に挿絵を隠しながら読んでいて、帰宅してからあらためて挿絵を見たらオヤジなのに線の細いキレイ系に描かれていて驚いた。
もっとくたびれたオヤジでイメージしてたのに……。
でも、BookOffで買ったのが申し訳ないくらいにおもしろかったので、他の椎崎夕作品をちゃんと買おうと思います☆
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スタア・バーへ、ようこそ(追記あり)
2012年8月21日 読書記録第5紀(10.12~)カクテルの世界チャンプが銀座に出店してはや三年。いま最も注目されるバーの懐深い世界を絶妙の語り口で教えてくれる大人の読物。
……という説明を読んで、もっとエッセー風な、バーのエピソード集とか、マナー集みたいなものを想像していたのですが、まあエッセーではありますが割りとバーの入門書という感じで、カクテルの種類やそのレシピ、グラスの種類、シェーカーの種類等々、丁寧に、こだわりを持って説明されてる。
ちょっと期待とは違ったけれどおもしろかった。近所に気になってるバーがあるので、今度勇気を出して入ってみようかな。
【追記(8/22)】
読み終わったつもりで上の感想を書いたのに、後から見てみたらまだ2章残ってまして、そこにはバーのエピソードが出てました(汗)。なにを読んでいたんだ自分……。
とはいえ、客側の、というよりもバーテンダーさんから見た営業上のエピソードなので「こういうのはマナー違反」というのはなくて、基本的にどんな要望にもできるだけ応えます、というスタンスでしたが。
ああ、でも「他のお客さんに話しかけるのはマナー違反」というのは書かれてました。ちょっと意外でした。
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ドラマ
2012年8月18日 読書記録第5紀(10.12~)
※ BL注意
……BL注意表示をするようになってから、やたらと注意書きを書き込んでる気がする。
変だなぁ。
サンドラ・ブラウンを読んでいたら、何かいいBL小説が読みたくなって、密林で最近出たBL小説のあらすじやレビューを眺めていて、朝丘戻に引っかかった。読んだことはなかったのだけれど、コバルト文庫で2003年ごろから活躍していた作家さんらしい。
この本は、以前コバルトで出していた本のダリア文庫出しなおし。
(以下、ネタバレ含む感想)
まさかの悲恋ものでびっくりだ。
でも、自サイトで連載していたという続編がこの後出るらしいので、そちらでは最終的には幸せになることを期待。
文章は読みやすく端正で過剰な装飾もなく好感が持てる。
受けキャラが女々しくないところも、攻めキャラが甘やかしすぎないところもよい。
芸能界もので期待されるエピソードはきちんとツボを押さえているし。
ちょっと今回は諸事情により冷静に読めない部分もあったけど、他の話も読んでみたくなった。
……BL注意表示をするようになってから、やたらと注意書きを書き込んでる気がする。
変だなぁ。
現役高校生のモデル・榊拓人のもとにドラマのオファーがきた。題材が同性愛だと知り、出演を嫌がる拓人。だが拓人を恋人役に指名したのは、憧れの俳優・恵裕次だった。彼の役者としての姿勢に触発されて、拓人はドラマに真剣に向き合い、そして気づく。胸の中にある痛みに。演じることでしか伝えられない、裕次への恋心に―…。架空の恋を辿って紡ぐ、二人の物語。
サンドラ・ブラウンを読んでいたら、何かいいBL小説が読みたくなって、密林で最近出たBL小説のあらすじやレビューを眺めていて、朝丘戻に引っかかった。読んだことはなかったのだけれど、コバルト文庫で2003年ごろから活躍していた作家さんらしい。
この本は、以前コバルトで出していた本のダリア文庫出しなおし。
(以下、ネタバレ含む感想)
まさかの悲恋ものでびっくりだ。
でも、自サイトで連載していたという続編がこの後出るらしいので、そちらでは最終的には幸せになることを期待。
文章は読みやすく端正で過剰な装飾もなく好感が持てる。
受けキャラが女々しくないところも、攻めキャラが甘やかしすぎないところもよい。
芸能界もので期待されるエピソードはきちんとツボを押さえているし。
ちょっと今回は諸事情により冷静に読めない部分もあったけど、他の話も読んでみたくなった。
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二月病
2012年8月14日 読書記録第5紀(10.12~)
※BLです。 (今度から最初に注意書きを入れることにしました。)
ネットで見かけた本のレビューで気になったものはBookOffのお気に入りに入れておいて、他の本を買って送料無料(1500円以上)にするためにそれらを買い物カゴに放り込んだりするのですが、買った時にはすでに、どこでそれが薦められていてなぜそれを買う気になったのか、すっかり忘れているわけです。
で、しばらーく前に買ったものの、以下の内容紹介文を読んで「なんでワタシこれを読もうと思ったんだろう?」と放置。読む本がなくなったときにようやく手に取ったりして。
……この内容紹介から想像した話と、まーったく違っていて驚いた。
そして、何年か前に起こった、とある事件に想を得て書かれている。その事件は、人は死ななかったけれど大変大きな、そして犯人も犯行目的も明らかになっていない事件で、私もすぐに思い出した。
それを、こんな風に料理するとは、驚きました。そこが面白かった。
BL話のほうは、初めは親友のままでいようとした千夏が、とあるきっかけで自分も蒼司を好きだと自覚する、そこにそれなりに説得力があってよかった。
蒼司(受)がどうしても女々しくなってしまうところだけがちょっぴり残念だったかな。これ、二人の立場を逆にしたら成り立たないかしら?
小説としても、地の文で読ませる力があって、すらすら読めました。
ネットで見かけた本のレビューで気になったものはBookOffのお気に入りに入れておいて、他の本を買って送料無料(1500円以上)にするためにそれらを買い物カゴに放り込んだりするのですが、買った時にはすでに、どこでそれが薦められていてなぜそれを買う気になったのか、すっかり忘れているわけです。
で、しばらーく前に買ったものの、以下の内容紹介文を読んで「なんでワタシこれを読もうと思ったんだろう?」と放置。読む本がなくなったときにようやく手に取ったりして。
高校の同級生で親友の蒼司に突然告白された千夏は、恋よりもずっと一緒にいられる友人であることを選び、やんわりと蒼司を拒絶する。その翌日、蒼司は学校を欠席した。心配した千夏は自宅や携帯電話に連絡を入れるが、なぜか知らない男が蒼司の電話に出る。男の言葉は異国のもので聞きとれない。不安に駆られた千夏は蒼司の家を訪ねるが、そこに彼の姿はなく―。彼らの運命を変えたラブサスペンス・ストーリー。
……この内容紹介から想像した話と、まーったく違っていて驚いた。
そして、何年か前に起こった、とある事件に想を得て書かれている。その事件は、人は死ななかったけれど大変大きな、そして犯人も犯行目的も明らかになっていない事件で、私もすぐに思い出した。
それを、こんな風に料理するとは、驚きました。そこが面白かった。
BL話のほうは、初めは親友のままでいようとした千夏が、とあるきっかけで自分も蒼司を好きだと自覚する、そこにそれなりに説得力があってよかった。
蒼司(受)がどうしても女々しくなってしまうところだけがちょっぴり残念だったかな。これ、二人の立場を逆にしたら成り立たないかしら?
小説としても、地の文で読ませる力があって、すらすら読めました。
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ラブソングができるまで(サウンドトラック)
2012年8月2日 本・映画にまつわるよしなし事 コメント (2)成長痛 (Feelコミックス オンブルー)
2012年7月30日 読書記録(まんが)
最近参考にしているこちらのマンガ評を読んで購入。一般のマンガ評の振りをしてBL率が高く、しかもマンガと言いながら木原音瀬を愛しているのがよく分かるラインナップです。
朝日新聞デジタル:漫画偏愛主義
http://www.asahi.com/showbiz/column/manga_henai/TKY201206140228.html
ノンケの高校生同士がゆるゆると距離を縮めていく、まさに私好みのお話でした。
まあ、ノンケの癖にあまり葛藤がなく出来上がってしまう(さらにいたしてしまう)のはいかがなものかとも思いますが、可愛いので許す(笑)。
あ、ちなみに年下攻でやんす。ご参考までに。
朝日新聞デジタル:漫画偏愛主義
http://www.asahi.com/showbiz/column/manga_henai/TKY201206140228.html
ノンケの高校生同士がゆるゆると距離を縮めていく、まさに私好みのお話でした。
まあ、ノンケの癖にあまり葛藤がなく出来上がってしまう(さらにいたしてしまう)のはいかがなものかとも思いますが、可愛いので許す(笑)。
あ、ちなみに年下攻でやんす。ご参考までに。
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和三盆糖のポルボローネ
2012年7月24日 つれづれ
カナダのチョコスプレッドを探してカイシャ最寄り駅の向こう側にある成城石井まで脚を伸ばしたのですがありませんでした(涙)。
代わりに、同僚から「おいしいよ」と聞いていたポルボローネを買ってみた。
おいしい~♪
でもこれ、スペインのポルボロンだと思うんだけど、オーネっていう接尾語はどこから来たのかしら?
http://disseny.jp/kimama/recipe/r-card/06068.html
代わりに、同僚から「おいしいよ」と聞いていたポルボローネを買ってみた。
おいしい~♪
でもこれ、スペインのポルボロンだと思うんだけど、オーネっていう接尾語はどこから来たのかしら?
http://disseny.jp/kimama/recipe/r-card/06068.html
塔の上のラプンツェル
2012年7月22日 映画鑑賞記録第3紀(09.02~)
先週、ラブソングができるまでと一緒に借りたもの。
公開当初、あのグリム童話がディズニーにアメリカナイズされると知って、まったく見たいと思わなかった。
ヨーロッパの森の暗くて得体の知れないものが潜んでいるあの感じ、しかも主人公が決して無瑕疵の存在ではないところがいいのに、と思ってた。
映画や物語に関しては信頼のおける友だちが「いいよ」と言ってても、結局見なかった。
でも、気楽な気持ちで見始めて、かなり驚いた。
ラプンツェルと彼女を閉じ込める魔女に、現代の、娘を精神的に支配する母親をうまく投影して、自分を縛り付ける親から独立する現代的な物語に組み立てなおしていた。
これは上手い翻案だわ、と思ってスタッフを見たら、製作総指揮にピクサーのジョン・ラセターが加わってたのねー。そりゃおもしろいわけだわ。
ヒーローも、決してただの正義感溢れる王子様じゃない。嘘もつき、騙し、見栄を張る、充分感情移入できる存在。
ディズニーのお姫様ものには姫に寄り添う狂言回しの動物が出てくるけれど、これには、姫についているカメレオンのほかに、非常にキャラの立っている馬がいる。
まあ、ラプンツェルが「自分が本当はお姫様だ」と自覚するところはかなり強引だったけど、森の描写や空を埋め尽くすランタンはうつくしいシーンでした。
実は非常に気に入って、レンタルDVDを返却する前にもう一度見ました。
あーこれも公開当時は3Dだったのか。劇場で観ればよかった!
ディズニー長編アニメーション第50作記念作品としてグリム童話から誕生した全く新しい物語が、早くも最高のクオリティで3Dブルーレイ/ブルーレイ/DVDに!
ディズニーの伝統的な手描きアニメーションの感覚と最先端CG技術で生まれた“スーパーリアル3D”の映像美に注目!
音楽は『美女と野獣』『アラジン』をはじめ、存命者最多の8度のアカデミー受賞歴を持つアラン・メンケン。本作でも「輝く未来(I See the Light)」はアカデミー賞にノミネート!
製作総指揮は、ディズニー/ピクサーのヒット作の数々を手掛けたジョン・ラセターと、アリエル、野獣、アラジンなどを生み出した伝説的アニメーターのグレン・キーン!!
あの『美女と野獣』『アラジン』を超えた全世界興行収入!!
初めての世界、初めての喜び、初めての恋・・・
ディズニーの新しいヒロイン、ラプンツェルの「初めて」の旅が始まる──。
公開当初、あのグリム童話がディズニーにアメリカナイズされると知って、まったく見たいと思わなかった。
ヨーロッパの森の暗くて得体の知れないものが潜んでいるあの感じ、しかも主人公が決して無瑕疵の存在ではないところがいいのに、と思ってた。
映画や物語に関しては信頼のおける友だちが「いいよ」と言ってても、結局見なかった。
でも、気楽な気持ちで見始めて、かなり驚いた。
ラプンツェルと彼女を閉じ込める魔女に、現代の、娘を精神的に支配する母親をうまく投影して、自分を縛り付ける親から独立する現代的な物語に組み立てなおしていた。
これは上手い翻案だわ、と思ってスタッフを見たら、製作総指揮にピクサーのジョン・ラセターが加わってたのねー。そりゃおもしろいわけだわ。
ヒーローも、決してただの正義感溢れる王子様じゃない。嘘もつき、騙し、見栄を張る、充分感情移入できる存在。
ディズニーのお姫様ものには姫に寄り添う狂言回しの動物が出てくるけれど、これには、姫についているカメレオンのほかに、非常にキャラの立っている馬がいる。
まあ、ラプンツェルが「自分が本当はお姫様だ」と自覚するところはかなり強引だったけど、森の描写や空を埋め尽くすランタンはうつくしいシーンでした。
実は非常に気に入って、レンタルDVDを返却する前にもう一度見ました。
あーこれも公開当時は3Dだったのか。劇場で観ればよかった!
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ラブソングができるまで
2012年7月20日 映画鑑賞記録第3紀(09.02~) コメント (2)
先日から「ランナウェイズ」が見たくて、旧作になるのを待ってTSUTAYAに通っているのですが、なかなか準新作から降りてこないので、代わりに別の映画を借りてみたりして。
今日は、たまたま目に付いて秋林さんが絶賛していたこれを借りてみた。
80年代ポップスのパロディがめちゃくちゃおかしい!
熱心に聴いてはいなかったけれど、どこかで聞いたことがあるようなメロディが次から次へと…。
しかも(秋林さんもほめてるけど)ヒュー・グラントが若作りして腰振りダンスをしている姿が涙を誘うほど笑います。
あの歌は全部書き下ろしなんですよね? すごいなぁ。
脇役の人たちが、個性的でちょっと困ったちゃんだけど基本的に悪い人じゃない、ってのはとても上手いなぁと思います。
元アレックスのファンでアレックスの前では昔の痛いファンに戻っちゃうヒロインの姉もいいけど、私はコーラが好き。セクシーなダンスと素朴な顔が。でもこの子にあの(アレックスが作曲したことになっている)曲は…似合わないよなー。客でこの子のライブに来ていていきなりあの曲を聴かされたらブーイングかもしれない(笑)。
やっぱりいい脇役って大事だよな。
今日は、たまたま目に付いて秋林さんが絶賛していたこれを借りてみた。
一世を風靡した80年代は遠く去り、いまや、往年の“ギャル”たち相手にしょぼくれたイベントを賑わせるしかない元ポップスターのアレックス。
20年以上たった今も、彼の肩書きは、“解散した人気バンドPoPの元ボーカル、アレックス”のまま、変化も進歩もいっさいなし。そんな時代に取り残された彼に、ついに返り咲きのチャンスが訪れた! 当代きってのスーパースターで、若者に絶大な人気を誇るカリスマ歌姫コーラから、新曲を提供してほしいという依頼が舞い込んだのだ。とはいえ、彼の作曲の才能は長いあいだ放ったらかしにされたまま。しかも、作詞は大の苦手。そんなとき彼のアパートにたまたま鉢植えの水やりに来ていたアルバイトのソフィーが口ずさんだフレーズが、アレックスのハートを直撃。彼女こそ、復活の救世主となるパートナー!? ラブソングなど書く気はないというソフィーの拒絶をよそに、80年代以降、止まったままだったアレックスのメロディーが再び動き出した!
80年代ポップスのパロディがめちゃくちゃおかしい!
熱心に聴いてはいなかったけれど、どこかで聞いたことがあるようなメロディが次から次へと…。
しかも(秋林さんもほめてるけど)ヒュー・グラントが若作りして腰振りダンスをしている姿が涙を誘うほど笑います。
あの歌は全部書き下ろしなんですよね? すごいなぁ。
脇役の人たちが、個性的でちょっと困ったちゃんだけど基本的に悪い人じゃない、ってのはとても上手いなぁと思います。
元アレックスのファンでアレックスの前では昔の痛いファンに戻っちゃうヒロインの姉もいいけど、私はコーラが好き。セクシーなダンスと素朴な顔が。でもこの子にあの(アレックスが作曲したことになっている)曲は…似合わないよなー。客でこの子のライブに来ていていきなりあの曲を聴かされたらブーイングかもしれない(笑)。
やっぱりいい脇役って大事だよな。
夜のとばりの物語
2012年7月15日 映画鑑賞記録第3紀(09.02~)
公式サイト→http://www.ghibli-museum.jp/yorutoba/
『キリクと魔女』(感想:http://yogiribook.diarynote.jp/?day=20030826)も『アズールとアスマール』(感想:http://yogiribook.diarynote.jp/200708120038090000/)もすばらしかったので、満を持して3Dを観に行きました。
世界各地の民話を元にした短編6つのオムニバスで、恋人同士が正しい行いを貫いて愛を得る話。人物はみな影絵になっていて単調な一方、背景がキラキラ輝くうつくしい映像でうっとりです。
舞台はそれぞれヨーロッパ(近世)、カリブ、アフリカ、インカ、チベット、ヨーロッパ(中世)で、ヨーロッパのしっとりとした森の重なる青や、カリブの鮮やかな植物の色、チベットは曼荼羅の極彩色と、ヒマラヤの朝焼けなどなど。それぞれの地域らしさの滲む色使いでした。
3D効果は、飛び出す迫力!という衒いではなくて、影絵らしく、人物のシルエットの層と、近景・中景・遠景という各層が重なり合っている感じが、本当の影絵舞台のようで、2Dよりも味わい深くなっているのではないかしら? あくまでアナログっぽい効果、と言ったらいいのか。
あの色彩の美しさと、あの感じはやっぱり映画館で見て欲しいです。
あえて難を言えば、それぞれのお話がとても短いので、もっと見せてほしいシーンが多かったこと。あと、やっぱり世界が小さく感じてしまったことでしょうか。
(当初はテレビ用のシリーズ企画だったらしい。)
あ、あと、せっかく世界各地の民族衣装を着ているはずなのに、影絵なので衣装のきらびやかさはないのがなー。近世のキラキラドレスとかチベットの鮮やかな刺繍、インカのきんきら衣装もカラーで見たかった(笑)。
お話としてはチベット(のお姫様の性格)がなんなんですが(ま、民話なので…)、一番好きな映像もチベットなんですよね~やっぱりアジア人なので。
ともあれ、非常に満足でした☆
映画『キリクと魔女』、映画『アズールとアスマール』の鬼才ミッシェル・オスロ監督が、光と影と圧倒的な色彩で紡ぐ、6つの愛の物語。
夜な夜な好奇心旺盛な少年と少女が、古い映画館で映写技師と共にお話を紡ぎ、6つの世界の主人公となります。
その6つの短編作品を通して描かれるのは、愛のお話。呪われた人を愛した時、生贄として殺される少女を愛した時、愛の証に愛する者の命を奪わねばならない時、愛はその深さを試されるのです。
『キリクと魔女』(感想:http://yogiribook.diarynote.jp/?day=20030826)も『アズールとアスマール』(感想:http://yogiribook.diarynote.jp/200708120038090000/)もすばらしかったので、満を持して3Dを観に行きました。
世界各地の民話を元にした短編6つのオムニバスで、恋人同士が正しい行いを貫いて愛を得る話。人物はみな影絵になっていて単調な一方、背景がキラキラ輝くうつくしい映像でうっとりです。
舞台はそれぞれヨーロッパ(近世)、カリブ、アフリカ、インカ、チベット、ヨーロッパ(中世)で、ヨーロッパのしっとりとした森の重なる青や、カリブの鮮やかな植物の色、チベットは曼荼羅の極彩色と、ヒマラヤの朝焼けなどなど。それぞれの地域らしさの滲む色使いでした。
3D効果は、飛び出す迫力!という衒いではなくて、影絵らしく、人物のシルエットの層と、近景・中景・遠景という各層が重なり合っている感じが、本当の影絵舞台のようで、2Dよりも味わい深くなっているのではないかしら? あくまでアナログっぽい効果、と言ったらいいのか。
あの色彩の美しさと、あの感じはやっぱり映画館で見て欲しいです。
あえて難を言えば、それぞれのお話がとても短いので、もっと見せてほしいシーンが多かったこと。あと、やっぱり世界が小さく感じてしまったことでしょうか。
(当初はテレビ用のシリーズ企画だったらしい。)
あ、あと、せっかく世界各地の民族衣装を着ているはずなのに、影絵なので衣装のきらびやかさはないのがなー。近世のキラキラドレスとかチベットの鮮やかな刺繍、インカのきんきら衣装もカラーで見たかった(笑)。
お話としてはチベット(のお姫様の性格)がなんなんですが(ま、民話なので…)、一番好きな映像もチベットなんですよね~やっぱりアジア人なので。
ともあれ、非常に満足でした☆
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価値観が多元化した社会で感じる閉塞感。気遺いに満ちた「優しい人間関係」のなかで圏外化におびえる恐怖感。ケータイやネット、家庭から学校といった日常は、過剰な関係依存と排除で成り立っている。子どもたちにとって、現実を生き抜くための羅針盤、自己の拠り所である「キャラ」。この言葉をキーワードに現代社会の光と影を読み解き、「不気味な自分」と向きあうための処方箋を示す。
岩波ブックレットなので薄い本ではあるのですが、ちょっと時間をかけて読みました。
最近も中学生がいじめを苦に自殺するという痛ましい事件がありましたが、今の子どもたちの「いじめ」はどういうメカニズムで起きているのだろうと思って手に取りました。
子どもたちが「キャラ」として自分の居場所を確保する、という心性は、いまいち分かりにくいのですが、子どもたちの世界で起こっていることはオトナの社会でも起こっていることであって、自分の自尊感情を傷つけるものを排除しようという方向に進む危うさも、同じ根源から解き明かされていてナルホドナァと考えさせられました。
高校生の姪に、実際に学校で起こっていることについて話を聞こうとしても、こんなふうに整理して話してくれないので、「キャラって何?」と聞いても答えてもらえない…。
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めぐり逢えたら
2012年7月4日 映画鑑賞記録第3紀(09.02~)ボルチモアの新聞記者アニー・リード(メグ・ライアン)は、カーラジオで偶然聞いた番組に心ひかれた。それはリスナー参加のトーク生番組で、シアトルに住む8歳の少年ジョナー・ボールドウィン(ロス・マリンジャー)が「落ち込んでるパパに新しい奥さんを」といじらしいまでに切々と訴えていた。続いて電話口に出た父親サム・ボールドウィン(トム・ハンクス)の声が、彼女の胸に響いた。建築技師のサムは、1年半前に妻に先立たれてからのやるせない心境を淡々と語り出し、孤独で眠れぬ夜もあると告白する声にもらい泣きするアニー。その時から彼女の内部で何かが変わった。(Goo映画より)
これまで特にノーラ・エフロンに注目したことはなかったんですが、秋林さんの記事を読んでちょっと見てみたくなりまして。
「そんな簡単に『運命の人』がこの人だとわかったら楽でいいわよね~」
と思いつつ、その可愛いファンタジーにうっとり(笑)。
ケリー・グラントの「めぐり逢い」がモチーフになっていて、女がうっとりする「めぐり逢い」と、男が涙する「特効大作戦」の比較は、秋林さんも書かれていたけれどうまいなぁと思います。
メグ・ライアンがちょっと変わってるけれど好きになれる絶妙なキャラクタなのもうまい。好きになれないと見ていて共感できないし、あんまりまともな人だとああいうちょっとありえない行動(ある意味ストーカー/汗)を取るのが不自然になってしまう。
相手役がトム・ハンクスってのもツボを押さえてるよなぁ。
でも、じつは以前から気になっていたものの、あらすじを読むとなーんか「そんな話アリ?しかも相手がトム・ハンクス???」と思って観てなかったんですよね~。そこですごく損してる気がします。
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豚が飛んだら
2012年7月1日 読書記録第5紀(10.12~)映画化決定の全英ベストセラー!
ぼくらがつきあう? そんなことがあれば豚だって空を飛ぶよ!
プロポーズされるかと期待してでかけたレストランで、フレイアは5年間同棲していた恋人に別れを切り出されてしまう。愛も家もなくして行き場のなくなったフレイアは、10年来の友達、ジャックのもとに向かった。かくしてふたりの同棲生活友人だったときには想像もしなかった波乱づくしの毎日がはじまることになるが……。
心はいつでも近くに感じるのに、ふたりの距離感はいっこうに縮まらない。「友達以上恋人未満」な関係に奇跡はおこるのか。
ニューヨークを舞台に繰り広げられるラブ・ロマンス!
年下の男の子ががんばっちゃうラブロマンスmyブーム第●弾。(数えてません/笑)
秋林さんからのお薦め。(ありがとうございます~♪)
ジャックはフレイアの3歳下で、年齢差がそれほど障害になるとも思えないけれど、ジャックがNYに出てきたばかりの頃、フレイアが面倒を見てあげたという関係とか、そもそもフレイアが気が強くて仕切りたがりの長女体質なところと、さらにジャックが若い子好きなところから、必要以上にフレイアが年齢を気にするところが、逆年の差萌えとしてはいい感じ。
実際にフレイアより8歳下の若造とも恋愛未遂になるのだけれど、3歳下でも弟扱い気味なので8歳下となるともう赤ん坊扱いで、結局男の方が逃げていく。
次々とイベントが起こって飽きさせない話なのだけれど、フレイアは気が強くて自意識過剰、ジャックは親の仕送りに甘えて書かない言い訳を探している作家、と、どちらも感情移入しづらいキャラクターなのが、どうにもこうにも。
とはいえ、2人の関係が決定的に壊れる出来事に際して、ジャックの嫌なところをフレイアが言ってくれるし、フレイアの嫌なところもジャックが(本人に向かってではないけれど)言葉にしてくれるので、そこで溜飲が下がってその後の2人の再接近が許せるのは、小説としていいのか悪いのか。
それこそ、主役2人よりも(以下ネタばれ)フレイアの親友キャットと、冒頭でフレイアを振るマイケル のロマンスの方が、描写は少なくてもとても感情移入できていい。
こっちで1本話ができそうじゃないですか。
オーリ配役(by秋林さん)のブレットは、とてもオーリでした(笑)。
でも、なぜか私の脳内ではジャックも黒髪巻き毛ちゃん……。(本当は麦わら色の髪です)
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