エレン・カシュナーの「剣の輪舞」の続編が本国アメリカで出るらしい。
The Privilege of the Sword
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0553382683/qid=1149332469/sr=1-1/ref=sr_1_8_1/250-4558973-9732246

すっごい楽しみだ!
16歳の少年ハルは、船を転覆させた時に18歳の少年バリーに助けられ、恋に落ちた。だが常に一緒に行動する幸せな時間は、長くは続かなかった。バリーはハルを重荷に感じ始め、激しい口論の直後、事故で死んでしまう。混乱し自分を責めるハル。そしてバリーとかわした誓いが甦り…? 巧みな構成で恋を失った少年の混乱と再生を描く青春小説。


「マイ・プライベート・アイダホ」の次にこれを読んだのは意図したものではなかったけれど、図らずも同じような痛みを感じる作品を読んだ。
16歳のころに自分も感じていた、あの狂った感じがそのまんま描かれているようで、胸が痛くなる。よくあの頃の感じを覚えてるよなぁと作者に感心。
いい話だった。

ISBN:4198607818 単行本 浅羽 莢子 徳間書店 1997/11 ¥1,680
リンクしている秋林瑞佳さんの記事を読んで、そのままフラフラッと密林へ行ってしまいました(笑)。
昔から(腐女子として)心に留めておりながら、「ロードムービー苦手」「不幸そう」と敬遠しておりました。
いやもう。なんつーか。
二次創作意欲がいや増す焦らしっぷりで悶えました(汗)。
風景も綺麗だし、リバーはも・ホントにジェームス・ディーンかっていう悩める青年だし、キアヌは「これがホントに20年後のコンスタンチンか」と思うようなボンボンぶりだし。
ちょっとわかりにくいエピソードもあったんですが、楽しい映画でした。

おまけ。
最初に拾われた奥さんの部屋にあった魚グッズや、ハンスの部屋に飾ってあった魚のパネルが欲しい……。

DVD 角川エンタテインメント 2006/05/26 ¥4,935
鈴木京香と佐藤浩市には抗えず(笑)、でも映画を見る前に原作を読む。
実はこれ、初・伊坂幸太郎。

サクサク読めた。すんごい面白かった!
他の本も読みたくなった。

……映画は。どーしよーかなぁ。

ISBN:4396332688 文庫 伊坂 幸太郎 祥伝社 2006/02 ¥660
ISBN:4861301548 単行本 コクヨS&Tセキュリティ推進室 日経BP企画 2006/04 ¥1,470
ティファニーの前会長によるテーブルマナーの入門書。イラスつ付きでわかりやすく、子どもから大人まで、行儀よく食事をしたいと思っている人におすすめだ。どんなときにどのフォークを使えばいいかという細かいことから、とにかく家であろうと外であろうと品よく楽しく食事をいただくコツを伝授してくれる、薄いけれども優れた1冊。


ISBN:4306092011 単行本 後藤 鎰尾 鹿島出版会 1969/12 ¥840
リヨンの修道院から、一角獣を描いた古いタペストリーが発見された。パリのクリュニー美術館に収められた中世美術の最高傑作“一角獣と貴婦人”シリーズの6点のタペストリーに連なるものなのか?その謎を解明しようと、学芸員のアレックスが奔走する。タペストリーに秘められた中世の悲恋をめぐるミステリー・ロマンス。


こういう、過去のロマンスを探りつつ、現在のロマンスが進行する、っていう話はそそられます。バイアットの「抱擁」(新潮文庫)なんかもろツボです。
「抱擁」はロマンス小説のパロディで、ロマンス小説家に受けがいいのか、この前に読んだ「きみがぼくを見つけた日」のところどころに引用されてました。
それはさておき。
こちらの話のモチーフになっている、「一角獣と貴婦人」シリーズのタペストリーは、偶然、前にNHKでやってた特集番組を見たことがあったので興味をそそられました。
が、それ以外はロマンス小説の基本を忠実に押さえただけでちょっと肩すかし気味かなぁ、、、、。

ひとつ興味深かったのは、登場人物がほとんど女性ばかりだってこと。主人公の片方の男性と、思わせぶりな老人以外は話に出てくるかほんのチョイ役だけ。主人公の片方の男性も「儚げでセクシー」なんて言われてて、著者はマッチョなものに嫌悪を抱いているのかとさえ思うほど、見事に女の園でした。
まるで、BLの裏焼きのようだわ。

(以下ネタバレ)





当然出てきたタペストリーは修道女たちの贋作だと期待していたよ(苦笑)。
メトロポリタン美術館のキュレーターも、元学友の鑑定家も、主人公の障害となるには小物すぎ。
恋のライバルは簡単に身を引きすぎ。
なにか企んでそうな人たちはみんな主人公の考えすぎ。
むむむ。

ISBN:4167705230 文庫 ケリー・ジョーンズ 文藝春秋 2006/05 ¥1,000
愛する人は未来からやってきた。
やがてくる別れを知っていた―。
初めての出会いはクレア6歳、ヘンリー36歳。
未来から来たヘンリーが、突然クレアの前に姿を現わしたのだ。
当然、驚いたクレアだったが、以来、彼がたびたび時空を超えてやってくるのを心待ちにするようになる。
だが、18歳になったころ、彼はぱったりと姿を見せなくなり…。


タイムスリップ・ラブロマンスということで読んでみた。
きっとSF者な方たちには、タイムパラドックスが…とか、なんかいろいろムズカシイことを言われそうですが、ラブロマンスとしてはなかなかでは?
それよりも、この複雑に入り組んだ時間経過のあれこれをきちんとまとめてきたところに感心します。
主人公の一人、ヘンリーは、主に精神的ストレスが原因で、本人の意思にかかわらずいきなりタイムスリップしてしまう。そのとき、自分自身以外のものは一緒に持っていけないので、行ったさきでは素っ裸。いったんスリップしても、10分後か、1時間後か、1日後には元の世界に戻れるのだけれど、もちろんそのときも素っ裸。
行くのは主に過去だけれど、未来に行くこともできる。で、自分の未来の妻が幼い時に会いに行くのだけれど、そのヒロインが20歳になって最初に未来の夫に会うときは、夫は未来の妻のことは知らない、という入り組んだ話。
ヒロインとヒーローが交互に一人称で話を進め、しかも話の進み方も時系列でなく、複雑だけれど先が気になる。

関係ないけれど、この下巻で人生2度目の乱丁に出会った。
1折16ページ分、まるまるノドと小口が逆についてたよ……。

ISBN:4270100397 文庫 オードリー・ニッフェネガー著 ランダムハウス講談社 2006/05/01 ¥924
それは、しばしの別れのはずだった。英国外務省一等書記官のジャスティンは、ナイロビの空港からロキへ旅立つ妻テッサを見送った。「行ってくるわ」「じゃ2日後に」それが妻と交わす最後の会話になるとも知らずに…。ジャスティンに事件を報せたのは、高等弁務官事務所所長で、友人でもあるサンディだった。テッサは車で出かけたトゥルカナ湖の南端で殺された。彼女は黒人医師アーノルドと共に、スラムの医療施設を改善する救援活動に励んでいた。今回もその一環のはずだったが、同行したアーノルドは行方不明、警察はよくある殺人事件として事件を処理しようとする…。


前日に最近の仕事の山場をひとつ越え、山から派生した峰を追わなければならないと言うもの取りあえずほっと息をついだ水曜日。
いちおう我が社は水曜と金曜が「NO残業デー」ということになっていて、終業時間に放送も入るのだけれど、だれもそんな放送聞いちゃいない。
でも、今日のわたしは聞いた(笑)。
そーいや4月に転職してから忙しくて映画も見に行ってなかったなぁと思ったら、ついネットで「今から見に行って、待たずに見られる映画」を探し始めてしまい、ちょうど見たいと思っていたうちの1本が、急げば間に合いそうだったので即座にパソコン落として退社した。

感想は、ひと言。
「男ってロマンチストなんだから(溜め息混じりの笑)」

原作がハードボイルド(=男のロマンス小説。ちなみにジョン・ル・カレ)なので当然っちゃ当然なんですが、「あー、もう、オトコってこういうの好きよねっ」と微苦笑が浮かんできます。

ちょっとネタバレに抵触するかも知れませんが。

(1)ちょっと情けない主人公が
(2)なんか知らないけど謎を秘めた美人の女性に愛されて結婚する
(3)でもその奥さんはいきなり巨大な悪や組織の論理に圧殺される
(4)奥さんを亡くした怒りのため、主人公はキレて、暴力と破滅の道を突き進む、、、、

という、典型的なハードボイルドのツボを押さえつつ、その他の部分が新鮮なので、安心して観ていられながらお得感も味わえます。

新鮮な部分というと、まずは巨悪の設定がアフリカを舞台にしていること。風景が新鮮です。
それから、陰謀の中心にある金を生みだすモノが、この場合は「人」である、ということ。これが、どれだけ意外なものだったり、他の人にとっては価値がなくても一部の人にとっては垂涎のものだったりするかが、陰謀モノのおもしろさを左右しますよね。
あとは、主人公がイギリス人の上流階級だということ。つい最近、ここからリンクを張っているかたがイギリス人のレイシズムについて書かれていましたが、そんな人と、アフリカ人を救おうと奔走する妻。そして、妻の足跡を辿るうちに主人公の内面に起こる変化、というのがキモです。(ベタな展開でもありますが)

いや、おもしろかった!

邦題もセンスありますよね。原題は「The Constant Gardener」。読みのカナ書き(しかもTheを抜く)じゃなくてホントよかった。
っていうか、邦題の方がピンと来ます。
……なる、まったく違うエンディングのバージョンがセルDVD(プレミアム・エディション)のみで観られると、今日知った。
我慢できずにネタバレを観てしまったんですが、ううーん、こっちも観たい! でも4000円もするよぅ(涙)

そして同時に、「Butterfly Effect 2」制作中とかいう噂も読んだ。

ぜ ー っ た い つまらなくなりそうな予感。
本日、待ち合わせで渋谷ツタヤ1階(セルDVDコーナー)へ行った。
15分ほど早く着いてしまったので、その辺をフラフラしていたら「¥1000以下DVDコーナー」なるものがあり、このDVDを発見。
イヌだけに釣られて購入。

舞台は1942年のミシシッピー州の田舎町。内気でいじめられっ子の少年ウィリー(フランキー・ミューニース)は、9歳の誕生日のプレゼントに母(ダイアン・レイン)からジャックラッセル・テリアの子犬スキップをプレゼントしてもらったことを機に、父への愛憎や淡い初恋などなど、さまざまな経験を積みながら少しずつ成長していく。 ウ…


実話に基づく物語、などと言うので、なにか本当では信じられないような奇跡とかニュースになるような出来事が描かれているのかと思ったら。
ただ、主人公(後にハーパー誌最年少編集長)の少年時代の回想話だった。イヌと過ごした日常が淡々と描かれていて、それはそれでいい話なのだけれど、違う心構えで見てしまったので、チト肩すかしというか(汗)。

でも、JRテリアが超絶芸達者で可愛いので許す。
(数年前のエアコンのCMで出てきたJRテリアに悩殺され、このCMが流れるたびにTVの前に釘付けでウットリしていたのはナイショ/苦笑)

DVD ワーナー・ホーム・ビデオ 2005/08/12 ¥980
しばらく前に「修道士カドフェル」シリーズを再読していて中世ヨーロッパ熱が高かったときに、送料無料にするためにAmazonでついでにぽちっとした本。
山川出版社だけあって、標題テーマを教科書的に、わかりやすく、でもやや淡々と書いてある。一色刷だけど図版は豊富。脚注も充実していて、ホント、教科書を読んでいる気分になりました。(この本は縦組だけど)
このシリーズは50タイトルあまりが出版されているので、気になっているテーマについて、教科書的な基礎知識を読みたいときにはすごい使えると思った。
取りあえず次は「古代ローマの市民社会」かなぁ。<ファルコの影響。

ISBN:4634342405 単行本(ソフトカバー) 堀越 宏一 山川出版社 1997/05 ¥765
わたしの友人で非常にドライな人がいる。
映画や本を読んで泣くことが滅多にない。映画で泣いたのは唯一、「ニューシネマ・パラダイス」の最後のあのシーンだ、と豪語する。
もちろん卒業式やら何やらでも泣かない。結婚するつもりもなく、当然子どもも欲しいと思わず、さっさとマンションを買ってしまった。
「わたしたちが老人になるころには、介護ロボットが開発されてるのを期待して老後の心配もしてないわ」
といってケロッとしている。

そんな彼女が先日言うことには、この本を読んで不覚にも通勤電車の中で涙したそうだ。

そ、そんなにスゴイ泣けるのか?!

妙に気になってます。

ISBN:4043818017 文庫 龍居 由佳里 角川書店 2006/03 ¥460
ISBN:4061498274 新書 速水 敏彦 講談社 2006/02 ¥756
ライトノベルを書いている人が、普通のサラリーマンにわかってもらえるように「ライトノベルとは何か」を解説した本。
痒いところに手が届く、というか、「ライトノベルとはジャンルでなく手法である」という意見には納得。
広汎な読書量を以て一般小説を引き合いに出すので、これならサラリーマンにも簡単に反駁しがたいだろうと思わせる。
まあ、敢えて言えば研究者ではないので論拠は経験およびごく身近なところでの聞き取りなので、結局個人的な意見レベルで終わってしまっているのが惜しいところ。
ぜひとも研究者による調査分析を待ちたいです。

あー、でも本人も書いている通り、少女向けのライトノベルには、視線は配っているものの、著者の言う「ライトノベルとはなんぞや」の中に、少女向けは必ずしも入らない部分が多く、「やっぱ、少女小説はライトノベルとちゃうんちゃう?」という「違和感」(←この本の中のキーワード)は拭えないのでした。

昔は、少女小説(もしくはBL)の側からこういう分析本を書いてほしいと思っていましたが、最近は、(自分の経験に基づいたエッセイ的な回顧録以外)少女向けジャンルのなかから分析本は出ないのだ、と達観しております。
自らを語らないことこそが少女向けジャンルの特徴なのだ、と。

ISBN:4797333383 新書 新城 カズマ ソフトバンククリエイティブ 2006/04/15 ¥788
出かけたついでに3巻購入。
恋のライバルは超いい女で、主人公とのバトルもステキ。きれい事すぎるけど、そこは夢見ていいじゃない?(笑)
主人公の恋の相手があまりに(都合の)いい男なのでどうよ?と思っていたら案の定、大ラスで冷や水を浴びせられ、そんなバランス感覚もいいマンガ家さんだなぁと感心するのでした。
不定期掲載で、この3巻の出たのが今年の1月。続きはしばらくお預けですかね(涙)。

ISBN:4396763735 コミック おかざき 真里 祥伝社 2006/01/18 ¥980
何の映画を観たときだったか、この映画の予告編を見た覚えがある。
主人公の、あがけば足掻くほど泥沼にはまっていって最後は決してハッピーエンドじゃないんだろうなぁと予感させる雰囲気が、ちょうど心の弱っていたころには辛そうで、いろんなところから「いい」って話を聞いて、二番館での上映期間もチェックしたりしていたのに、結局見に行かなかった作品。
100円割引券の有効期限が切れそうだったのでレンタルDVD屋さんへ行き、ロマコメ映画を観たいと思っていたはずなのになぜかコレを手に取っていた……。
あ、でも、劇場公開中に薦めてくれたお友達のひとりは、
「恋愛映画だよ」
と言っていたのだ。

劇場公開された週末の興行収益のよさもさることながら、『バタフライ・エフェクト』は家で、後ろめたく思いながら見るのもまた楽しい作品だ。脚本兼監督のエリック・ブレス、J・マッキー・グラバーのコンビ(2人は『デッドコースター』の原案を書いている)は、場当たり的に論理が展開するルールを崩しておらず、品のないサスペンスである…


切ない・・・・(遠い目)。
たしかに恋愛映画だが。切ないよぅ。

だがしかし。
特典のなかに、別バージョンエンディングが2パターン入っていたのだけれど、どちらもハッピーエンドを予感させるものだったけれど、やっぱり余韻の点では本編が一番でした。

アイデアがいいし、1作の中にそのアイデアを上手く収めていてその手法も上手い。主人公、あれだけ上手く行かなかったら、最後のあの選択を選ぶのも観ていて納得するし。
主人公の特殊な能力も、遺伝として説明づけられているし。

いい映画だ。

DVD ジェネオン エンタテインメント 2005/10/21 ¥4,179
これもリンク先のどなたかのレビューを読んで、「おおっ、古田織部が主人公とな?!」とちょっとカンドウして勢いで購入。

とはいえ、茶道に造詣のないワタシにとっては、古田織部は織部焼きもしくは織部まんじゅうの人。(ああ、、、教養のなさが切ない)

茶道具のすばらしさを表現するための擬音が見事。「食いしんぼ」に通じる感覚表現の妙がありますな。
・・・これ、たとえば海外に輸出するときってどう翻訳するんだろう(笑)。

海外と言えば、昨日読んだ「サプリ」の作者のサイト掲示板をちらりと見たら、最初のページだけで韓国人男性とフランス人女性の感想が書き込まれていて、しかもその女性の英語による書き込みのなかで、マンガが「MANGA」と書かれていて、国際色の豊かさに感心したのでした。

ISBN:4063724875 コミック 山田 芳裕 講談社 2005/12/22 ¥540
たしか、リンクを貼っているどなたかがレビューされていたと思うのですが。
他の本をアマゾったついでに、送料無料にするために買ってみて、ハマりました。
広告代理店に勤める27歳の女の子の、仕事と恋の話です。わたしはこれほど忙しい仕事ではないにせよ、働く女の子(す、すみません「女の子」という定義をとっても拡大解釈しています/汗)には身につまされるエピソードがてんこ盛りです。

ISBN:4396763352 コミック おかざき 真里 祥伝社 2004/06/30 ¥980
なんと!
ロバート・コーミアの「心やさしく」の映画化企画が進行していて、ラッセル・クロウが出演予定とか?!

http://event.entertainment.msn.co.jp/eigacom/buzz/060427/17.htm

超期待。

ISBN:4198615357 単行本 ロバート・コーミア 徳間書店 2002/06 ¥1,575

【追記】
同じネタを去年の11月にもしていたよ(汗)。わたしのザル頭。

http://diarynote.jp/d/20675/20051122.html

でも、ま、R.クロウの出演ってあたりが新情報?

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