ま、いっか。この作者だから(笑)
2002年2月25日■(読了)「ガキの言い分」石田育絵、ルチル・コレクション(幻冬舎)、2002
学園ホモホモ。ホモホモ、というのは、ホモが2カップル以上出てくるから。この話では、学生同士カップルと、教師×生徒カップル。
2カップルでてくるからか、なぜか全体の印象が散漫。キャラクタの行動原理もいまひとつ掴みづらく、だいたい表紙にそれぞれのカップルから一人ずつ持ってきて並べられたら、はじめ「この二人がカップル?」と勘違いしませんか。「攻めっぽいほうが受けだとわたしの好みなのに」と思っていたら、本当に別の男とカップル(しかも受け)になったのでそれはよかったのですが。
唐突な美少年アイドルおたく(男)とか、唐突な親の再婚によるダメージ(しかもその後のストーリーにそれほど影響がない)とか、唐突な攻め男くんじつは甘えん坊さん、とか。AVビデオマニア対決設定があんまり活きてないとか、街で見かけた片思い相手が、兄の結婚相手の連れ子でしかも教え子とか。いいのかそれで?! むーむーむー。
とはいえ。石田育絵だから許せちゃう(笑)。
◇(購入)「ガキの言い分」石田育絵、ルチル・コレクション(幻冬舎)、2002
◇(購入)「書物愛 蔵書票の世界」日本書票協会編、平凡社新書、2002
学園ホモホモ。ホモホモ、というのは、ホモが2カップル以上出てくるから。この話では、学生同士カップルと、教師×生徒カップル。
2カップルでてくるからか、なぜか全体の印象が散漫。キャラクタの行動原理もいまひとつ掴みづらく、だいたい表紙にそれぞれのカップルから一人ずつ持ってきて並べられたら、はじめ「この二人がカップル?」と勘違いしませんか。「攻めっぽいほうが受けだとわたしの好みなのに」と思っていたら、本当に別の男とカップル(しかも受け)になったのでそれはよかったのですが。
唐突な美少年アイドルおたく(男)とか、唐突な親の再婚によるダメージ(しかもその後のストーリーにそれほど影響がない)とか、唐突な攻め男くんじつは甘えん坊さん、とか。AVビデオマニア対決設定があんまり活きてないとか、街で見かけた片思い相手が、兄の結婚相手の連れ子でしかも教え子とか。いいのかそれで?! むーむーむー。
とはいえ。石田育絵だから許せちゃう(笑)。
◇(購入)「ガキの言い分」石田育絵、ルチル・コレクション(幻冬舎)、2002
◇(購入)「書物愛 蔵書票の世界」日本書票協会編、平凡社新書、2002
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性格悪いよ、主人公なのに>ハリー
2002年2月24日□(読み始め)「動物化するポストモダン オタクから見た日本社会」東浩紀、講談社現代新書、2001
ハリポタがあまりに性格悪いので、ちょっと浮気してしまいました。
本当は、読売新聞書評欄でチェックした
◇(購入予定)「書物愛 蔵書票の世界」日本書票協会編、平凡社新書、2002
を探していたのに、見つからなくてつい上記の本を購入してしまいました。
ハリポタがあまりに性格悪いので、ちょっと浮気してしまいました。
本当は、読売新聞書評欄でチェックした
◇(購入予定)「書物愛 蔵書票の世界」日本書票協会編、平凡社新書、2002
を探していたのに、見つからなくてつい上記の本を購入してしまいました。
2月22日分追記という名のつっこみ(笑)
2002年2月23日■(追記)「ミステリを書く!」千街晶之、小学館文庫、2002
京極夏彦は版面のうつくしさにもこだわる作家だとインタビューでも答えているんだから、そこに誤植があってはまずいでしょう。『の閉じが」なんてサイテーだし、たとえ「キャノン」と発音していても、表記は「キヤノン」とすべきでしょうに。しかもこの本は単行本からの文庫落ち。チェックする機会はなんどもあったはずでは。と、突っ込んでみる元印刷屋(笑)。
□(読み始め)「ハリー・ポッターと賢者の石」J.K.ローリング、静山社、1999
京極夏彦は版面のうつくしさにもこだわる作家だとインタビューでも答えているんだから、そこに誤植があってはまずいでしょう。『の閉じが」なんてサイテーだし、たとえ「キャノン」と発音していても、表記は「キヤノン」とすべきでしょうに。しかもこの本は単行本からの文庫落ち。チェックする機会はなんどもあったはずでは。と、突っ込んでみる元印刷屋(笑)。
□(読み始め)「ハリー・ポッターと賢者の石」J.K.ローリング、静山社、1999
今月のディアプラス文庫の新刊はみんな好き
2002年2月22日■(読了)「ミステリを書く!」千街晶之、小学館文庫、2002
ミステリ界で人気のある作家10人へのインタビュー集。綾辻行人、井上夢人、大沢在昌、恩田陸、笠井潔、京極夏彦、柴田よしき、法月綸太郎、馳星周、山口雅也が答えている。だいたい共通した質問が設定してあって、それぞれの作家を読み比べるのもいいし、好きな作家がなにを考えて書いているのかを知るのもたのしい。でも、どの人を読んでも、作家って大変そうだなあと思います。売れても、売れなくてもね。
■(読了)「地球がとっても青いから」松前侑里、ディアプラス文庫(新書館)、2002
人気俳優の父と舞台作家の母の不仲のせいで自分を好きになれなかった彗が、父が外に作った弟・綾人が会いに来たことで人生開けていく。タイトルとオビの惹句から、「近未来SFでなおかつファンタジー・女装でしかも近親相姦?!」とびびって手を出していなかったのですが、ぜんぜん勘違いの現代物でした。鯛焼き・頭から食べる?しっぽから食べる?の部分で吹き出しました。ネタばれできないので、どうか出典テキストに当たってみて下さい(笑)。
白泉社のころから追いかけてます、この作者。らぶらぶなのに毒が効いていた白泉社時代と比べて毒が薄まったカンジのする最近ですが、やっぱりなんかいいです。
ミステリ界で人気のある作家10人へのインタビュー集。綾辻行人、井上夢人、大沢在昌、恩田陸、笠井潔、京極夏彦、柴田よしき、法月綸太郎、馳星周、山口雅也が答えている。だいたい共通した質問が設定してあって、それぞれの作家を読み比べるのもいいし、好きな作家がなにを考えて書いているのかを知るのもたのしい。でも、どの人を読んでも、作家って大変そうだなあと思います。売れても、売れなくてもね。
■(読了)「地球がとっても青いから」松前侑里、ディアプラス文庫(新書館)、2002
人気俳優の父と舞台作家の母の不仲のせいで自分を好きになれなかった彗が、父が外に作った弟・綾人が会いに来たことで人生開けていく。タイトルとオビの惹句から、「近未来SFでなおかつファンタジー・女装でしかも近親相姦?!」とびびって手を出していなかったのですが、ぜんぜん勘違いの現代物でした。鯛焼き・頭から食べる?しっぽから食べる?の部分で吹き出しました。ネタばれできないので、どうか出典テキストに当たってみて下さい(笑)。
白泉社のころから追いかけてます、この作者。らぶらぶなのに毒が効いていた白泉社時代と比べて毒が薄まったカンジのする最近ですが、やっぱりなんかいいです。
ホラーは苦手なの
2002年2月21日■(読了)「ミステリ・アンソロジーII 殺人鬼の放課後」恩田陸、小林泰三、新津きよみ、乙一、スニーカー・ミステリ倶楽部(角川文庫)、2002
すんごい豪華キャストのアンソロジー。「とりあえず恩田陸は文句なし」と言われていただいたんですが、ほかの3編もめちゃくちゃ怖いのあり、しみじみしちゃうのあり、とたいへん充実しておりました。
△(いただきもの)「ミステリ・アンソロジーII 殺人鬼の放課後」恩田陸、小林泰三、新津きよみ、乙一、
△(いただきもの)「アクアリウムの夜」稲生平太郎
△(いただきもの)「水の牢獄」咲田哲宏
△(いただきもの)「アザセルの鎖」梅津裕一
以上すべて、スニーカー・ミステリ倶楽部(角川文庫)、2002
◇(購入)「ミステリを書く!」千街晶之、小学館文庫、2002
◇(購入)「地球がとっても青いから」松前侑里、ディアプラス文庫(新書館)、2002
すんごい豪華キャストのアンソロジー。「とりあえず恩田陸は文句なし」と言われていただいたんですが、ほかの3編もめちゃくちゃ怖いのあり、しみじみしちゃうのあり、とたいへん充実しておりました。
△(いただきもの)「ミステリ・アンソロジーII 殺人鬼の放課後」恩田陸、小林泰三、新津きよみ、乙一、
△(いただきもの)「アクアリウムの夜」稲生平太郎
△(いただきもの)「水の牢獄」咲田哲宏
△(いただきもの)「アザセルの鎖」梅津裕一
以上すべて、スニーカー・ミステリ倶楽部(角川文庫)、2002
◇(購入)「ミステリを書く!」千街晶之、小学館文庫、2002
◇(購入)「地球がとっても青いから」松前侑里、ディアプラス文庫(新書館)、2002
矛盾した2つの感想
2002年2月20日■(読了)「美濃牛」殊能将之、講談社ノベルス、2000
美濃の寒村を舞台に、いわく付きの血族に起こる猟奇殺人を、得体の知れない探偵が推理する話、というとなんかこう手を出しにくかったんですが、「ハサミ男」の殊能将之だから、ということで読みました。すごい厚い本なんですが、先が気になって、久々に布団の中に持ち込んで読みとおしました。
こういう乱歩・横溝的ミステリでとっても苦手なのは、舞台となる山村や離島が外界から孤立して密室化してしまうことで、この話でも、途中で台風が来て川が増水したときにはわたしの心にも警戒サイレンが鳴り響いたんですが(笑)、台風くらいで村へゆいいつ通じる橋が簡単に流れたりしないで、ちゃんと現実世界と地続きのまま話が進んだので一安心でした。
トリックも意外で、もうひとつ苦手な「迷宮で迷って延々と歩きつづける」部分もそれほど重くなく、よかったです。
でも……。ここにもホモが。いえ、ミステリとして必要だし、脇にちょろっと出てくるだけなんでいいんですけど。どうもその辺、わたしの脳みそは逆にマッチョみたいです。
■(読了)「秋霖高校第二寮(1)」月村奎、ディアプラス文庫(新書館)、2002
というわけで、こちらはあからさまにホモがでてこないと話にならないジャンルの話。
この作者の話はたいてい、おもてむきいい子をよそおいながら心の中でグルグル悩み倒してしまう主人公が、そのグルグルを理解してくれる攻め(専門用語の解説は省略)に愛されて解放される、というのがパターンなんですが、この話、主人公はいつものパターンながら、その相手役も自分の中に葛藤を抱えていて、この二人がガツガツぶつかりながら仲良くなっていくのがとてもおもしろい。月村奎新境地か?と思ったら、3編からなる1巻の冒頭はデビュー前の投稿作なんですね。
この先、二人が二人とも、ちょっとずつ成長して仲良くなるまで、じりじりさせてほしいものです。
◇(購入)「秋霖高校第二寮(1)」月村奎、ディアプラス文庫(新書館)、2002
美濃の寒村を舞台に、いわく付きの血族に起こる猟奇殺人を、得体の知れない探偵が推理する話、というとなんかこう手を出しにくかったんですが、「ハサミ男」の殊能将之だから、ということで読みました。すごい厚い本なんですが、先が気になって、久々に布団の中に持ち込んで読みとおしました。
こういう乱歩・横溝的ミステリでとっても苦手なのは、舞台となる山村や離島が外界から孤立して密室化してしまうことで、この話でも、途中で台風が来て川が増水したときにはわたしの心にも警戒サイレンが鳴り響いたんですが(笑)、台風くらいで村へゆいいつ通じる橋が簡単に流れたりしないで、ちゃんと現実世界と地続きのまま話が進んだので一安心でした。
トリックも意外で、もうひとつ苦手な「迷宮で迷って延々と歩きつづける」部分もそれほど重くなく、よかったです。
でも……。ここにもホモが。いえ、ミステリとして必要だし、脇にちょろっと出てくるだけなんでいいんですけど。どうもその辺、わたしの脳みそは逆にマッチョみたいです。
■(読了)「秋霖高校第二寮(1)」月村奎、ディアプラス文庫(新書館)、2002
というわけで、こちらはあからさまにホモがでてこないと話にならないジャンルの話。
この作者の話はたいてい、おもてむきいい子をよそおいながら心の中でグルグル悩み倒してしまう主人公が、そのグルグルを理解してくれる攻め(専門用語の解説は省略)に愛されて解放される、というのがパターンなんですが、この話、主人公はいつものパターンながら、その相手役も自分の中に葛藤を抱えていて、この二人がガツガツぶつかりながら仲良くなっていくのがとてもおもしろい。月村奎新境地か?と思ったら、3編からなる1巻の冒頭はデビュー前の投稿作なんですね。
この先、二人が二人とも、ちょっとずつ成長して仲良くなるまで、じりじりさせてほしいものです。
◇(購入)「秋霖高校第二寮(1)」月村奎、ディアプラス文庫(新書館)、2002
美濃牛おもしろ〜い!
2002年2月19日△(いただきもの)「プライドの怪人」百瀬博教、幻冬舎、2002
△(借入れ)「ハリー・ポッターと賢者の石」J.K.ローリング、静山社、1999
ちなみに、「模倣犯」は別の人が読みたいと言っているから、といって貸し主に取り上げられてしまいました(涙)。
△(借入れ)「ハリー・ポッターと賢者の石」J.K.ローリング、静山社、1999
ちなみに、「模倣犯」は別の人が読みたいと言っているから、といって貸し主に取り上げられてしまいました(涙)。
あらためて、2月14日分
2002年2月18日■(読了)「スノウ・グッピー」五條瑛、光文社、2001
東西冷戦が終結して、スパイ小説は成り立たなくなったといっとき言われもしましたが、五條瑛は日本を舞台に骨太の情報戦小説をつぎつぎ書いています。これもその1作で、自衛隊を巡るとある陰謀に、図らずも巻き込まれた主人公の物語です。が、デビュー作かつ出世作となった鉱物シリーズや、全10巻予定の大作R/EVOLUTIONシリーズと比べると、ちょっと深みに欠ける気がするのは、やはり1作で独立した話だからか、雑誌連載だったため、ストーリーが細切れに進むからか、その掲載雑誌の読者層のせいか(ゴホゴホ)。話は本当におもしろくて、最後の方は用もないのに喫茶店に入って帰宅を遅らせてまで一気読みだったんですが、五條瑛作品にたいする期待が高すぎたのかな。
それに、なんかいたずらにホモが出てくるところが、やおい読みには逆に引っかかって素直に読めませんでした。むー。無心に読みたかったよう。
とまれ。ほかの作品同様、国とは、国防とはなにかを考えさせてくれるテーマは、他の国の若者が徴兵制によって否応なく直面している問題を、平和ボケした頭にも思い出させてくれるいいきっかけになります。
が。
もしかして、五條瑛こそが「国民が自衛隊にシンパシィを持つように仕向ける、防衛庁の陰謀では?!」とか思ったりして(笑)。
□(読み始め)「美濃牛」殊能将之、講談社ノベルス、2000
東西冷戦が終結して、スパイ小説は成り立たなくなったといっとき言われもしましたが、五條瑛は日本を舞台に骨太の情報戦小説をつぎつぎ書いています。これもその1作で、自衛隊を巡るとある陰謀に、図らずも巻き込まれた主人公の物語です。が、デビュー作かつ出世作となった鉱物シリーズや、全10巻予定の大作R/EVOLUTIONシリーズと比べると、ちょっと深みに欠ける気がするのは、やはり1作で独立した話だからか、雑誌連載だったため、ストーリーが細切れに進むからか、その掲載雑誌の読者層のせいか(ゴホゴホ)。話は本当におもしろくて、最後の方は用もないのに喫茶店に入って帰宅を遅らせてまで一気読みだったんですが、五條瑛作品にたいする期待が高すぎたのかな。
それに、なんかいたずらにホモが出てくるところが、やおい読みには逆に引っかかって素直に読めませんでした。むー。無心に読みたかったよう。
とまれ。ほかの作品同様、国とは、国防とはなにかを考えさせてくれるテーマは、他の国の若者が徴兵制によって否応なく直面している問題を、平和ボケした頭にも思い出させてくれるいいきっかけになります。
が。
もしかして、五條瑛こそが「国民が自衛隊にシンパシィを持つように仕向ける、防衛庁の陰謀では?!」とか思ったりして(笑)。
□(読み始め)「美濃牛」殊能将之、講談社ノベルス、2000
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久々に、一気読みの愉しみ
2002年2月17日■(読了)「エヴァリオットの剣 わが王に告ぐ」高殿円、角川ビーンズ文庫、2001
■(読了)「ジャック・ザ・ルビー 遠征王と双刀の騎士」高殿円、角川ビーンズ文庫、2001
■(読了)「エルゼリオ 遠征王と薔薇の騎士」高殿円、角川ビーンズ文庫、2002
うわあ、こんなコトしてる場合じゃないのに〜!と思いながらも一気読みしてしまいました。軽いノリでとんとん読めるヨーロッパ中世風異世界ファンタジー。中世風といいながら近世風なところもありますが、架空の世界の話ですから時代考証云々は必要ないでしょう。キャラクター小説としてホントにおもしろかった。
「エヴァリオット〜」の話は「遠征王」から250年ほど下った時代なんですが、「遠征王」の人たちが伝説として「エヴァリオット」に出てくるあたりもおもしろいです。こうなると、「遠征王」からさらにさかのぼること250年くらいの、エリシオンやシングレオの話もあるのかしら?
■(読了)「ジャック・ザ・ルビー 遠征王と双刀の騎士」高殿円、角川ビーンズ文庫、2001
■(読了)「エルゼリオ 遠征王と薔薇の騎士」高殿円、角川ビーンズ文庫、2002
うわあ、こんなコトしてる場合じゃないのに〜!と思いながらも一気読みしてしまいました。軽いノリでとんとん読めるヨーロッパ中世風異世界ファンタジー。中世風といいながら近世風なところもありますが、架空の世界の話ですから時代考証云々は必要ないでしょう。キャラクター小説としてホントにおもしろかった。
「エヴァリオット〜」の話は「遠征王」から250年ほど下った時代なんですが、「遠征王」の人たちが伝説として「エヴァリオット」に出てくるあたりもおもしろいです。こうなると、「遠征王」からさらにさかのぼること250年くらいの、エリシオンやシングレオの話もあるのかしら?
未読の山が積み上がっているのに買ってるし。
2002年2月15日■(読了)「きまぐれなパンドラ(厄介な連中シリーズ)」柏枝真郷、角川書店、2002
もともと角川ルビー文庫で出ていたシリーズの、5年ぶりの最新刊。前巻が、主人公のウラが見えてきて話が大きく動き出す予感を見せていたので、ハードカバーで再開した話がどうなるのかと思いましたが、ちょっぴりミステリ風を絡めながらあっさり終了。でも、読みながらおぼろげだったそれまでのあらすじをよみがえらせることができて、リハビリにはよかったかも。ただ、ツテでいただいたわたしはいいが、これを¥1400出して買ったファンは物足りないだろうなあ。
■(読了)「聖なる黒夜」第19回、柴田よしき、KADOKAWAミステリ2002年3月号
ミステリ月刊誌の連載。これを読むためだけにカドミス買ってます。今回は、探偵役の麻生刑事がヤクザの若頭を殺した犯人を特定する回。すっかり忘れていた、連載当初に出てきた人が再登場したのですが、とても印象的な描写をされていたので、すぐに思い出すことができました。もう、柴田先生に平伏。いよいよ物語も佳境となって、目が離せません。
■(読了)「B.L.T」木原音瀬、ビーボーイ・ノベルス(青磁ビブロス)、2002
自分のことしか考えていない人たちのドロドロの恋愛感情を書かせたらピカイチの著者の最新刊。後半になって発覚した三角関係が救いようがなく、せっかく5年ごしに相思相愛になった相手と、残り20ページ足らずでいきなり別れてしまい、もともとストレートだった相手は彼女を見せびらかしに来るしで、いったいどう納めるつもりなんだこの作者、とハラハラしながら読み進めたら、ちゃんと最後にはボーイズラブのお約束を踏襲した終わり方で、安心しました。おもしろかったです。
◇(購入)「B.L.T」木原音瀬、ビーボーイ・ノベルス(青磁ビブロス)、2002
◇(購入)KADOKAWAミステリ2002年3月号
もともと角川ルビー文庫で出ていたシリーズの、5年ぶりの最新刊。前巻が、主人公のウラが見えてきて話が大きく動き出す予感を見せていたので、ハードカバーで再開した話がどうなるのかと思いましたが、ちょっぴりミステリ風を絡めながらあっさり終了。でも、読みながらおぼろげだったそれまでのあらすじをよみがえらせることができて、リハビリにはよかったかも。ただ、ツテでいただいたわたしはいいが、これを¥1400出して買ったファンは物足りないだろうなあ。
■(読了)「聖なる黒夜」第19回、柴田よしき、KADOKAWAミステリ2002年3月号
ミステリ月刊誌の連載。これを読むためだけにカドミス買ってます。今回は、探偵役の麻生刑事がヤクザの若頭を殺した犯人を特定する回。すっかり忘れていた、連載当初に出てきた人が再登場したのですが、とても印象的な描写をされていたので、すぐに思い出すことができました。もう、柴田先生に平伏。いよいよ物語も佳境となって、目が離せません。
■(読了)「B.L.T」木原音瀬、ビーボーイ・ノベルス(青磁ビブロス)、2002
自分のことしか考えていない人たちのドロドロの恋愛感情を書かせたらピカイチの著者の最新刊。後半になって発覚した三角関係が救いようがなく、せっかく5年ごしに相思相愛になった相手と、残り20ページ足らずでいきなり別れてしまい、もともとストレートだった相手は彼女を見せびらかしに来るしで、いったいどう納めるつもりなんだこの作者、とハラハラしながら読み進めたら、ちゃんと最後にはボーイズラブのお約束を踏襲した終わり方で、安心しました。おもしろかったです。
◇(購入)「B.L.T」木原音瀬、ビーボーイ・ノベルス(青磁ビブロス)、2002
◇(購入)KADOKAWAミステリ2002年3月号
五條瑛。……せっかくおもしろいんだから。
2002年2月14日■(読了)「スノウ・グッピー」五條瑛、光文社、2001
感想は後日あらためて。
△(いただきもの)「エヴァリオットの剣 わが王に告ぐ」高殿円、角川ビーンズ文庫、2001
△(いただきもの)「ジャック・ザ・ルビー 遠征王と双刀の騎士」高殿円、角川ビーンズ文庫、2001
△(いただきもの)「エルゼリオ 遠征王と薔薇の騎士」高殿円、角川ビーンズ文庫、2002
感想は後日あらためて。
△(いただきもの)「エヴァリオットの剣 わが王に告ぐ」高殿円、角川ビーンズ文庫、2001
△(いただきもの)「ジャック・ザ・ルビー 遠征王と双刀の騎士」高殿円、角川ビーンズ文庫、2001
△(いただきもの)「エルゼリオ 遠征王と薔薇の騎士」高殿円、角川ビーンズ文庫、2002
感涙の祝・初コミックス
2002年2月12日■(読了)「いとし、愛しと言うこころ」竹美家らら、バーズコミックス・ルチルセレクション(幻冬舎)、2001、¥590
ペンネームを変えるごとに見失いながらも15年来ファンをしている竹美家ららの初コミックス。絵もうつくしいし寓話的な話も可愛いし、さりげにセンスのいい装丁といい、手触りのいいマットPP加工の表紙といい。はぁぁ、もう言うことありません。堪能。
□(読み始め)「スノウ・グッピー」五條瑛、光文社、2001
△(借入れ)「美濃牛」殊能将之、講談社ノベルス、2000
△(借入れ)「模倣犯」上・下、宮部みゆき、小学館、2001
△(いただきもの)「宙都 第二之書 海から来たりしもの」柴田よしき、徳間ノベルス、2002
ペンネームを変えるごとに見失いながらも15年来ファンをしている竹美家ららの初コミックス。絵もうつくしいし寓話的な話も可愛いし、さりげにセンスのいい装丁といい、手触りのいいマットPP加工の表紙といい。はぁぁ、もう言うことありません。堪能。
□(読み始め)「スノウ・グッピー」五條瑛、光文社、2001
△(借入れ)「美濃牛」殊能将之、講談社ノベルス、2000
△(借入れ)「模倣犯」上・下、宮部みゆき、小学館、2001
△(いただきもの)「宙都 第二之書 海から来たりしもの」柴田よしき、徳間ノベルス、2002
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やおい率高し
2002年2月11日■(読了)「人と接するのがつらい――人間関係の自我心理学」根本橘夫、文春新書、1999、¥680
人と接するのがつらい、人間関係がうまく築けない。そんな悩みを、子どものころからの対人関係への対応で積み上げてきた自我を分析することで説明する「交流分析理論」を紹介しながら、どう生きれば楽になるかが、わかりやすい言葉で書かれた本です。
思い当たることが多々あって、読んでいて身につまされたり、感心したり。最後のほうの、「こういう姿勢で生きれば楽になるよ」というあたりは少々楽観的にも見えますが、こういったことに悩んでいる人にはぜひご一読を薦めます。
■(読了)「セラヴィ・キッド」たけうちりうと、クリスタル文庫(光風社)、2002、¥476
「セラヴィ」シリーズ第二弾。炭素を主食とし、人語を解し、形状を様々に変え、電気信号を自在に操る不思議な青い生命体、セラヴィと、彼を育てることになった、天才美形プログラマのゲイカップルの話。かなりファンタジーなので、ゲイカップルの一人を長年囲い者にしてきたソフト会社の若き経営者の、常識を三回転半くらい越えた資金力と権力と性欲にはこのさい目をつぶります(笑)。この年になると、けなげな動物モノに大変弱くなり、その流れでこのセラヴィくんもかわいくって仕方がない。一匹欲しいです。(あ、でも好物がダイヤモンドだから、飼いきれない……)
◇(購入)「セラヴィ・キッド」たけうちりうと、クリスタル文庫(光風社)、2002、¥476
人と接するのがつらい、人間関係がうまく築けない。そんな悩みを、子どものころからの対人関係への対応で積み上げてきた自我を分析することで説明する「交流分析理論」を紹介しながら、どう生きれば楽になるかが、わかりやすい言葉で書かれた本です。
思い当たることが多々あって、読んでいて身につまされたり、感心したり。最後のほうの、「こういう姿勢で生きれば楽になるよ」というあたりは少々楽観的にも見えますが、こういったことに悩んでいる人にはぜひご一読を薦めます。
■(読了)「セラヴィ・キッド」たけうちりうと、クリスタル文庫(光風社)、2002、¥476
「セラヴィ」シリーズ第二弾。炭素を主食とし、人語を解し、形状を様々に変え、電気信号を自在に操る不思議な青い生命体、セラヴィと、彼を育てることになった、天才美形プログラマのゲイカップルの話。かなりファンタジーなので、ゲイカップルの一人を長年囲い者にしてきたソフト会社の若き経営者の、常識を三回転半くらい越えた資金力と権力と性欲にはこのさい目をつぶります(笑)。この年になると、けなげな動物モノに大変弱くなり、その流れでこのセラヴィくんもかわいくって仕方がない。一匹欲しいです。(あ、でも好物がダイヤモンドだから、飼いきれない……)
◇(購入)「セラヴィ・キッド」たけうちりうと、クリスタル文庫(光風社)、2002、¥476
初めましてのごあいさつ
2002年2月10日プライベートな読書記録が長続きしないので、他人様に見てもらう形のほうが自分にもプレッシャーになってよいかと思い、こんなページをはじめてみました。
どうなることかわかりませんが、ぼちぼちと続けていければと思います。
あくまで「読書記録」なので、毎日は更新されませんのであしからず。
【凡例】
■読了本
□読み始めた本
◇購入本
△図書館本または借りた本
書誌情報は、
「タイトル」(シリーズタイトル)著者、出版社(レーベル)、発行年、価格(購入したもののみ)
本日分もさっそく書いてみよう。といいながら、いきなりコアなおたく本ばかりでおはずかしい……。
■(読了)「千年王子」長野まゆみ、河出書房新社、2001
長野まゆみは、たまに気が向いて手に取るのだけれど、どうもこう続けて読もうとおもうほどにはハマらない。これも、半年ぶり・3冊目の長野まゆみ。
すごい官能小説なのでびっくりしました。はあ。
■(読了)「ひそやかな情熱」遠野春日、GENKIノベルス(ムービック)、2001
遠野春日の小説はわたしにとっては両極端で、当たると繰り返して読むけれど、外れると全部読み切れないくらい拒否反応がある。基本設定が大金持ちのハンサムと超絶美形のハイソな世界の恋愛なのだけれど、やおいなんで場のリアリティは求めないにせよ、登場人物がセックスのことしか考えていないようなリアリティのなさにはついていけない。
その点、この話は主人公カップルの感情の駆け引きが書き込まれていておもしろかったです。とくに、気の強い美人受けはツボ。
◇(購入)「ひそやかな情熱」遠野春日、GENKIノベルス(ムービック)、2001、¥857
△(図書館)「千年王子」長野まゆみ、河出書房新社、2001
△(図書館)「スノウ・グッピー」五條瑛、光文社、2001
どうなることかわかりませんが、ぼちぼちと続けていければと思います。
あくまで「読書記録」なので、毎日は更新されませんのであしからず。
【凡例】
■読了本
□読み始めた本
◇購入本
△図書館本または借りた本
書誌情報は、
「タイトル」(シリーズタイトル)著者、出版社(レーベル)、発行年、価格(購入したもののみ)
本日分もさっそく書いてみよう。といいながら、いきなりコアなおたく本ばかりでおはずかしい……。
■(読了)「千年王子」長野まゆみ、河出書房新社、2001
長野まゆみは、たまに気が向いて手に取るのだけれど、どうもこう続けて読もうとおもうほどにはハマらない。これも、半年ぶり・3冊目の長野まゆみ。
すごい官能小説なのでびっくりしました。はあ。
■(読了)「ひそやかな情熱」遠野春日、GENKIノベルス(ムービック)、2001
遠野春日の小説はわたしにとっては両極端で、当たると繰り返して読むけれど、外れると全部読み切れないくらい拒否反応がある。基本設定が大金持ちのハンサムと超絶美形のハイソな世界の恋愛なのだけれど、やおいなんで場のリアリティは求めないにせよ、登場人物がセックスのことしか考えていないようなリアリティのなさにはついていけない。
その点、この話は主人公カップルの感情の駆け引きが書き込まれていておもしろかったです。とくに、気の強い美人受けはツボ。
◇(購入)「ひそやかな情熱」遠野春日、GENKIノベルス(ムービック)、2001、¥857
△(図書館)「千年王子」長野まゆみ、河出書房新社、2001
△(図書館)「スノウ・グッピー」五條瑛、光文社、2001