おお〜いままで検索でデータを引っ張ってくると、なぜか著者名ではなく訳者名しか出てこなかったけれど、これはちゃんとピーターズ女史の名前が出てきました。

で、実はこの話、10数年前に確かに読んでいるはずなのに、どんな話かもまるっきり思い出せず、どんな些細な一場面さえも記憶にありませんでした。
最後までまるっきりデジャビュなし。なんてザルな記憶力(涙)。

もっとも、予定調和というか、あんまり困った状況に置かれる人がいなかったからかも。
今回も殺人の嫌疑をかけられた若者が逃げ出すんですが、かくまってくれる人がいてあまり苦労してないしなぁ。
羊皮紙の祈祷書なんて、素敵な小道具も出ています。

ISBN:4334761518 文庫 エリス・ピーターズ 光文社 2005/03/10 ¥600
なんとかかんとか原作(英語)読了。
……っていうか、とりあえず最後のページまで目を通したけれどわたしの英語力ではちゃんとわかっているとは言い難く(汗)。
やっぱり通勤電車の中で、知らない単語も辞書を引かずに飛ばし読みしてたのが敗因か。ロマンス小説とは違うなぁ。
というわけで、後日あらためて辞書を引き引き読んでみよう。

それでも、ざくっとあらすじ(日本語)を読んでおいたのと、トレイラーは観ていたので「あ、ここはきっとあの場面なんだろうなぁ」程度はわかりました。

そうそう。
昨日の「プライドと偏見」には、キングコングの予告が付いていたのですが、いやあ、あれスゴイですね! 絵もうつくしいし特撮もすごいけど、最後のエンパイア・ステート・ビルディングのシーンにはなにか深い情緒というか哀しみのようなものが溢れていて、あのシーンだけで泣きそうになりました……。
いままであんまり(指輪の監督最新作、としか)関心がなかったのですが、俄然見に行きたい気に。
この話は、最後のシーンを鮮やかに思い出せるのに、事件の経過等はまったく覚えてませんでした(汗)。だいぶ読み進めても確信が持てなかったのですが、結局は一番怪しい人が犯人でした。
このシリーズがいいのって、事件については出来るだけ傷つく人が少ないように、結果をごまかしちゃったりあいまいなままにしちゃったりするのですが、もう一方の軸であるロマンスが、読後感をさわやかにしてるんだろうなぁ。

ISBN:4334761496 文庫 エリス・ピーターズ著、大出 健訳 光文社 2005/01/12 ¥600
この話は、謎解きは覚えていたものの、キーパーソンの告白は、なぜか誰もいない教会でカドフェルだけを相手にするものだと間違って記憶していて、大勢が集まる教会の外でいきなり話し出されて面食らいました(汗)。その後も、こっそりカドフェルにだけホントのホントの話をするものだと思っていたら、いきなり終わってしまった。人の記憶っていい加減なものですね。(わたしだけ?)
ラストのオチはすごく映像的で、この話がドラマ化されたのもわかります。昔放送されたBBCのドラマを4話だけ録画していて、その中に残っていたので今度見てみよう。

ISBN:433476147X 文庫 エリス・ピーターズ著、岡 達子訳 光文社 2004/11/12 ¥600
この話の主要登場人物にヒュミリス(謙虚〕とフィデリス〔忠実)という二人がいる。アルファベット表記だとイニシャルが違うからいいかも知れないけれど、日本人にはどっちがどっちやらいちいち考えないと区別できにくいとおもう……。
でも、内容は重いよなぁ。最初に読んだときには最後の種明かしで心底驚いたけれど、今回、タネを知ったうえで最初から読むと、いろいろ細かい部分でフィデリスの想いを考えるとしみじみしちゃいます。

ここまで一気に読んだけれど、そろそろ先日アマゾった本にも手を出したいと思う一方で、このままシリーズ全巻読破してしまいたい気もするし。
そして、このシリーズを再読読了した暁には、そのまま同じ12世紀イギリスの教会関係大河ロマン「大聖堂」(ケン・フォレット、新潮文庫全3冊)を再読したいし、それが終わったらそのままフランス生まれの大河ラブロマンス「アンジェリク」(ゴロン夫妻、講談社文庫全27冊)も再読したい……。
あああ、世の中の面白い本のどれだけを死ぬまでに読めるんだろう?

ISBN:4334761453 文庫 大出 健 光文社 2004/09/10 ¥620
あらら、わたしすごく勘違いしていましたが、聖ウィニフレッドの奇蹟が行われるのは「秘蹟」じゃなくてこの「憎しみの巡礼」でだったんですね〜。
というわけで、せっかくアマゾった本を脇へ置いておいて、この巻を読了。
そして、今回の翻訳者はさらにヒューの一人称が違う(「わたし」)ことに気づく。
でもまあ、ヒューも州執行副長官から執行長官へ昇格したことだし、いつまでも「ぼく」でなくてもいいから、いいか。←えらそう

当たるときには続けざまに当たる試写会。来週も3つ当たったのですが、そのうち二つは同じ日だったので、1枚友だちにあげました。わたし、今年に入っていったい何回試写会に当たってるんだろう……。

ISBN:4334761437 文庫 エリス・ピータース、岡 達子 光文社 2004/07 ¥600
このシリーズの魅力のひとつは、各巻にかならずある若い恋人たちのロマンスなんですが、今回はとくにすごい。ウェールズ人の捕虜と、イングランド人の執行長官の娘が、ひと目見交わしただけで恋に落ちちゃう! あまりにベタで「うわー」とか思いながらもドキドキしてしまいました。ビバ、ロマンス!!
でも、そのウェールズ人捕虜と幼なじみでべったりくっついている仲好しの従兄との関係も、一歩間違えれば……って感じでちょっとドキドキ(笑)。

ところで、わたしの愛するヒュー・ベリンガーの一人称が、訳者によって「わし」だったり「ぼく」だったりするのにようやく気づきました(大汗)。
確かにヒューは州執行副長官という偉い立場ですが、60歳のカドフェルと親友同士とは言え、まだ20代半ばの若者なんですからやっぱり「ぼく」のほうが違和感ないなぁ……。

ISBN:4334761410 文庫 エリス・ピータース著、岡本浜江=訳 光文社 2004/05/13 ¥580
前から思っていたのですが、この邦題、どうにかならんものかね……。
とはいえ原題が「Devil’s Novice」(novice:見習僧)だからどうしようもないのかしら。
今回はヒロインの登場場面が少なくてロマンス要素は物足りないのですが、同じくらいちょっとしか出てこないのに鮮やかな印象を残すヤな女がいる。すてき。

そして、もう次が「死者の身代金」か! この巻で(たしか)わたしの愛するヒュー・ベリンガーが昇進するはずなので楽しみ。

ですが。
先日、カドフェルの勢い余って以下の本をアマゾってしまったので、どっちを先に読もうかしら?

●中世ヨーロッパの城の生活、J.ギース&F.ギース、講談社学術文庫、2005
●中世ヨーロッパの農村世界、堀越宏一、世界史リブレット(山川出版社)、1997
●傭兵の二千年史、菊池良生、講談社現代新書、2004

おまけで
●脳とコンピュータはどう違うか、茂木健一郎、講談社ブルーバックス、2003

……あ、いま気づいたら4冊中3冊が講談社だった!

ISBN:4334761380 文庫 大出 健 光文社 2004/03/12 ¥580
昨日が映画の先行上映でした。そこまでして見るつもりはまったくなかったので、気にもせずに姉の家に遊びにいったのですが、甥から「貸してあるハリポタの本、そろそろ返してくれない?」と急かされ、取りあえず、そのうち行くだろう映画の前に読んでおくか、と手に取ったところ……

『Harry Potter and the Goblet of Fire』(邦題『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』)でローリングは危険と歓喜を表裏一体に描きだしている。次々に登場するドラゴンや屋敷しもべ妖精たち、命をかけた挑戦の数々。いまや14歳となった孤児の主人公がマグルの親戚を離れてホグワーツ魔法魔術学校に戻れる日まで、残すところ2週間となってい…


(この、自動的に出てくる引用部分では本の内容はまったく分かりませんが)
おや、なんだかいままでになく面白いんですけど? というわけで他にやらなきゃならないあれやこれやをサクッとうっちゃって、この週末で読み終わってしまいました。
なんだろう……なにがわたしの心のツボヒットしたんだろう?
映画の予告も、きっとどこかがわたしのツボにヒットしたんでしょうし、これは楽しみになってきました。

ISBN:4915512452 単行本 松岡 佑子 静山社 2002/10/23 ¥3,990
シリーズ順調に読み進め中。
この巻は、最初に読んだとき犯人があまりに意外で、終わり方も悲劇的で、どうしてもこの犯人に同情できなかったのだけれど、いま読み返すと逆に同情しすぎてやっぱり重苦しい読後感です。シリーズで一番、読み返すのに気が重い巻ですね。
一番爽やかな終わり方をする「秘蹟」まではまだ数冊あるのよね……。

今日は勤めが終わってから副業の打ち合わせに行ったのですが、打ち合わせ後にフロアの片隅に連れて行かれ、「ここにある本はどれでも持って帰っていいよ」という、まるでピンポンパンのおもちゃの木のなかに入ったような(お若い方には分からない例えですみません)うれしいことを言われて、ちょうど行きがけにこの本を読み終わっていたもので、ほくほくと「帰りに読む本」を物色していたら、シリーズ17巻の光文社版を発見。
ちょっと順番飛んじゃってるけどいいか、と、それをもらって帰りました。
途中まで読みかけましたが、17巻の犯人を思い出せない……。

ISBN:4334761364 文庫 エリス・ピーターズ 光文社 2004/01 ¥600
時間SFを加味したボーイ・ミーツ・ガールの短編集。
タイムスリップ、ではないんだけれども、時間の流れ方の違う男女が出会ったりすれ違ったり。アンハッピーものもあるけれど、ハッピーエンドも多かったりしてほのぼの読めました。
ライトノベルなので女の子が「こんな奴ぁいねぇ!」な子ばかり……と思いきや、「おおきくなぁれ」の女の子なんかはいわゆる萌え系ではなくて好感が持てたり。
「出席番号0番」のヒロインは女の子、とも限らないよなぁ、と無理矢理読み替えて萌えてみたり。(スミマセン)

この本、半身浴の供にしていたんですが、「出席番号0番」は風呂場でケラケラ笑いながら読んでしまいました。誰かに聞かれていたら気持ち悪かったろうな……。

ISBN:4840231826 文庫 古橋 秀之 メディアワークス 2005/10 ¥578
タイムスリップ・ロマンス大河小説「アウトランダー」シリーズに出てくるゲイの陸軍少佐・ジョン・グレイを主人公にしたスピンオフ。でもこの話はロマンス要素はありません。
子どもの頃の登場時から情けなさ爆発だったロード・ジョン・グレイ、この話でも生真面目で控えめで、けれども観察眼にすぐれ、とってもいい味出してます。
本編に出てきた人たちが話だけでもちらちらと顔を出したりしてそこも楽しいです。とくに、ジェイミーに対する抑えた思慕が堪りません。
彼にも幸せになって欲しいんですが、そんな話はまるでゲイ・ロマンス小説になってしまうからなぁ。

あ、そうそう、とっても可愛い従僕が出てきて、雰囲気としてはジュリアン・ケストレル(ケイト・ロスのミステリシリーズの主人公)っぽい感じがします。ケストレルと比べるとロード・ジョンはかなり野暮ですが(笑)。

ISBN:4789726932 文庫 ダイアナ・ガバルドン ソニーマガジンズ 2005/10 ¥840
シリーズ第6巻は、おそらくシリーズ最強にいい男・オリヴィエ・ド・ブルターニュが登場。だってもう、見た目の描写だけで11行、誉め言葉だけを書き連ねてるんだから、ピーターズ女史にもご贔屓だったことと思われます。
ま、こんな欠点のない美丈夫もいいけど、やっぱり見た目はそれほどよくはなくても実のある策士系・ヒュー・ベリンガーのほうが好きだなぁ。

ISBN:4334761348 文庫 エリス・ピーターズ 光文社 2003/11/12 ¥580
だ〜か〜ら〜。
どうして光文社版は微妙にタイトルを変えてくるのかしら。訳者は同じだというのに。

この話は、キーパーソンがとても意外な人物で、初読のときに大変驚かされたもので、どんな話かもほぼ覚えていました。
が、シリーズの後々まで顔を出す修道女エイヴィスは、ここで初出だったとは覚えていませんでした。
10年以上経ってから再読すると、細部をいい具合に忘れているので楽しめます(笑)。

ISBN:4334761321 文庫 エリス・ピータース 光文社 2003/09 ¥580
シリーズ第4巻。
……えええええっ?! なんで光文社版では「聖ペテロ祭殺人事件」なんて、2時間ドラマみたいな安っぽいタイトルに変わっちゃってるの?
納得いかないので、書影は光文社版を使ってますが、タイトルは社会思想社版に直しました。細かいけれど、譲れないこだわり。

ISBN:4334761305 文庫 大出 健 光文社 2003/07/10 ¥620
順調に読み進めております。
実は、すでに密林コムからファルコの6巻も届いているんですが、すでに頭がカドフェルワールドに入ってしまっているのでなかなか別の本を取る気になれない……。
このシリーズって、1冊ずつが300ページ弱なので気軽に手に取りやすいってのもあるんですよね。それに、10年以上前ですが、実際に舞台になっているシュルーズベリにも行ったので、景色や位置関係などもイメージしやすいし。
そして、ファルコのローマはあんまりリアルに描かれていて、行ってみたいと思わない(笑)。

すでに持ってる本を再読していると、しばらく本代が浮くからお財布にもやさしいわ♪

ISBN:4334761283 文庫 岡本 浜江 光文社 2003/05/13 ¥600
引き続きカドフェルシリーズ。
特にこの巻は、今後レギュラーメンバーになるヒュー・ベリンガーが登場して、カドフェルと相手を出し抜くための知恵比べをするのがとても面白い。しかも、美女の男装あり、王の晩餐での告発あり、正義を賭けた決闘ありととっても華やか。
ああ、おもしろい。

で、ハリポタ4巻以降は手付かず……。

ISBN:4334761267 文庫 エリス・ピーターズ 光文社 2003/03/12 ¥620
これも、ネットをふらふらしていて見つけた本。
小学校中学年向けの短編集ですが、不条理ものでハッキリ言ってコワイ(涙)。最後に救いがないエンドレス話ばっかりで、泣きたくなります。

例えば、表題作は、突然全国的に「おとうさん」が増殖する話。見分けがつかないお父さんが、1軒に3人とか5人とか増えちゃって、政府が、子どもにお父さんを一人選ばせて、後は「国のどこかでまとめて管理」というかまぁ「処分」しちゃう、という話。これの落ちはわりとよくあるパターンだったけど、「おとうさん」増殖現象に対する世間の反応とかが妙に生々しくってよかった。

子どもの頃ってこういう不条理ものが好きだったよなぁ。ぜったい、こんな妙ちきりんなこと考えていたって。
わたしはたしか、「知らないうちに突然お父さんやお母さんが5センチくらいに小さくなっちゃって、暗い部屋に入った途端に踏みつぶしちゃったらどうしよう」と思うと怖くて、部屋にはいるときには必ず先に部屋の明かりをつけるようにしていた時期があった。
今じゃ恥ずかしくて、リアル友だちには話せないけど。(ここを読んでるリアル友だちはいるけどね)

ISBN:4652005148 フォア文庫 三田村信行 理論社 2003/02 ¥1,260(書影は単行本版)
どこで見かけたのか失念しましたが(だからここからリンクを貼っているどなたかのページだったかも……)、ネットで感想を見かけてついついファルコと一緒にアマゾった1冊。これだけ最初に届きました。

ある日、編集者のもとへ不思議な原稿が届けられた。文字と記号がいりまじった、暗号のような文章。相談を受けたポール・ギャリコは、それを解読してもっと驚くはめになる。原稿はなんと、猫の手になる、全国の猫のためのマニュアルだった。「快適な生活を確保するために、人間をどうしつけるか」ひょっとして、うちのネコも?(文庫裏書きより)


と、いうわけで誇り高いメス猫が、いかにしてとある人間の家を乗っ取り、人間の夫婦をしつけ、操縦していくかが刻銘に描かれていて笑えます。
というか、著者がそうやって飼い猫にメロメロにされていく様子が目に見えるようで……。
「雪のひとひら」の、というと一番通りがよさそうだけれど、ワタシにとっては「マチルダ」や「スクラッフィ」などの動物小説作家。これらの小説の動物は、けっして人間のように考え行動するファンタジーではなく、あくまで動物で、その本能的な行動に周りの人間が振り回される様が楽しいのだけれど、無類のネコ好きらしい著者の、ネコを主役にした小説群は、ネコが擬人化されているのであんまりそそられず、まだ読んでいませんでした。
でも、この小説でもネコが擬人化されていますが、まったく抵抗はありませんでした。ネコの一人称小説と見せかけて、著者が自分のネコ好きさ加減を客観的に笑っているからかも知れません。

対してネコ好きでなくても、ニヤリと笑えます。お薦め。

ISBN:4480034404 文庫 ポール・ギャリコ 筑摩書房 1998/12 ¥609
決してカフェを開店しようと思ったわけではなく(笑)。
今度のJ庭で出す本に、安易に喫茶店主受設定で書き始めてから「しまった、喫茶店の経営方法がゼンゼン見当つかない!」と焦って読み始めました。(いまさらか!!)

某国内スタンドカフェチェーン店を勤め上げた人が、カフェ開業に際して、どうやって開店計画を立てればいいかを説明した本。
難しい数値や計算は、実際に開店するつもりの人には具体的で役に立つだろうなぁと思います。わたしはいちいち計算はしなかったけど(汗)。かなり資金のある人向けでした。最初に必要な費用が3000万円で、初めて出店する場合はその80%が自己資金って……。そんなもんなのか。

それよりなにより、誤字・脱字の類が多くて妙に気になりました。もっとも気になった表現が、開店に必要な要素を3つ挙げて、”これらの要素は掛け算で、マイナス点が増えれば増えるほど成功が難しくなる”というもの。
マイナスにマイナスを掛けたらプラスでんがな……。

正直に言うとまだ読了していないのですが、とりあえず書くのに使うところまでは雰囲気つかめたので、今週末はがんばります〜。

ISBN:4751103008 単行本 永嶋 万州彦 旭屋出版 2002/02 ¥1,575

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