〔新書〕 ライトノベル「超」入門
2006年5月8日 読書記録第2紀(05.08〜)
ライトノベルを書いている人が、普通のサラリーマンにわかってもらえるように「ライトノベルとは何か」を解説した本。
痒いところに手が届く、というか、「ライトノベルとはジャンルでなく手法である」という意見には納得。
広汎な読書量を以て一般小説を引き合いに出すので、これならサラリーマンにも簡単に反駁しがたいだろうと思わせる。
まあ、敢えて言えば研究者ではないので論拠は経験およびごく身近なところでの聞き取りなので、結局個人的な意見レベルで終わってしまっているのが惜しいところ。
ぜひとも研究者による調査分析を待ちたいです。
あー、でも本人も書いている通り、少女向けのライトノベルには、視線は配っているものの、著者の言う「ライトノベルとはなんぞや」の中に、少女向けは必ずしも入らない部分が多く、「やっぱ、少女小説はライトノベルとちゃうんちゃう?」という「違和感」(←この本の中のキーワード)は拭えないのでした。
昔は、少女小説(もしくはBL)の側からこういう分析本を書いてほしいと思っていましたが、最近は、(自分の経験に基づいたエッセイ的な回顧録以外)少女向けジャンルのなかから分析本は出ないのだ、と達観しております。
自らを語らないことこそが少女向けジャンルの特徴なのだ、と。
ISBN:4797333383 新書 新城 カズマ ソフトバンククリエイティブ 2006/04/15 ¥788
痒いところに手が届く、というか、「ライトノベルとはジャンルでなく手法である」という意見には納得。
広汎な読書量を以て一般小説を引き合いに出すので、これならサラリーマンにも簡単に反駁しがたいだろうと思わせる。
まあ、敢えて言えば研究者ではないので論拠は経験およびごく身近なところでの聞き取りなので、結局個人的な意見レベルで終わってしまっているのが惜しいところ。
ぜひとも研究者による調査分析を待ちたいです。
あー、でも本人も書いている通り、少女向けのライトノベルには、視線は配っているものの、著者の言う「ライトノベルとはなんぞや」の中に、少女向けは必ずしも入らない部分が多く、「やっぱ、少女小説はライトノベルとちゃうんちゃう?」という「違和感」(←この本の中のキーワード)は拭えないのでした。
昔は、少女小説(もしくはBL)の側からこういう分析本を書いてほしいと思っていましたが、最近は、(自分の経験に基づいたエッセイ的な回顧録以外)少女向けジャンルのなかから分析本は出ないのだ、と達観しております。
自らを語らないことこそが少女向けジャンルの特徴なのだ、と。
ISBN:4797333383 新書 新城 カズマ ソフトバンククリエイティブ 2006/04/15 ¥788
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亡者を哀れむ詩 密偵ファルコシリーズ12
2006年4月28日 読書記録第2紀(05.08〜)
勢いのままにファルコ最新刊読了。
今回は、最後にファルコが殺人のあった部屋に関係者を全員呼んで、証言をさせながら事件を解決——なんて、恥ずかしくなるくらいに古い探偵ものの体裁を取っているけれど、やっぱりファルコの家族のドタバタが面白いのであった。
そう言えば、著者のクセか訳者のクセか、ときどき「このセリフは誰が言ってるんだろう?」と迷う部分がある。
ローマ名の複雑さと相まって、読みにくくさせている点だけれど、そんなことが気にならなくなるくらい面白いので許す!
これでとうとう翻訳分は全部読み終わってしまった……。
どうやら半年に1冊のペースで出てるみたいなので、次に読めるのは半年後か。(遠い目)
ISBN:4334761682 文庫 L・ディヴィス 光文社 2006/04/12 ¥800
今回は、最後にファルコが殺人のあった部屋に関係者を全員呼んで、証言をさせながら事件を解決——なんて、恥ずかしくなるくらいに古い探偵ものの体裁を取っているけれど、やっぱりファルコの家族のドタバタが面白いのであった。
そう言えば、著者のクセか訳者のクセか、ときどき「このセリフは誰が言ってるんだろう?」と迷う部分がある。
ローマ名の複雑さと相まって、読みにくくさせている点だけれど、そんなことが気にならなくなるくらい面白いので許す!
これでとうとう翻訳分は全部読み終わってしまった……。
どうやら半年に1冊のペースで出てるみたいなので、次に読めるのは半年後か。(遠い目)
ISBN:4334761682 文庫 L・ディヴィス 光文社 2006/04/12 ¥800
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聖なる灯を守れ 密偵ファルコ11
2006年4月24日 読書記録第2紀(05.08〜)
ファルコ11巻。
犯人探しはまぁありがちなんだけれど、このシリーズの醍醐味は、ファルコの周辺のレギュラーメンバーの多彩さと口の悪さだな(笑)。すごくキャラ立ちしてて、事件の謎解き自体よりもよっぽどおもしろい。
とはいえ、この巻の出色はラストの、行方不明になった少女を助ける場面。やりようによってはとてもありきたりになってしまうシーンを、非常に緊迫感溢れる書き方をしていて手に汗握ります。ラストも気持ちいいし。
これを通勤の行きに読み終わって、ああ、シリーズの次が翻訳されるまで何を読もう……などと考えながら駅前の本屋に立ち寄ったら、なんと続編が4/20に刊行されてたのね!
ホクホクしながら買いました。らっきー。
ISBN:4334761607 文庫 L・ディヴィス 光文社 2005/10/12 ¥700
犯人探しはまぁありがちなんだけれど、このシリーズの醍醐味は、ファルコの周辺のレギュラーメンバーの多彩さと口の悪さだな(笑)。すごくキャラ立ちしてて、事件の謎解き自体よりもよっぽどおもしろい。
とはいえ、この巻の出色はラストの、行方不明になった少女を助ける場面。やりようによってはとてもありきたりになってしまうシーンを、非常に緊迫感溢れる書き方をしていて手に汗握ります。ラストも気持ちいいし。
これを通勤の行きに読み終わって、ああ、シリーズの次が翻訳されるまで何を読もう……などと考えながら駅前の本屋に立ち寄ったら、なんと続編が4/20に刊行されてたのね!
ホクホクしながら買いました。らっきー。
ISBN:4334761607 文庫 L・ディヴィス 光文社 2005/10/12 ¥700
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獅子の目覚め
2006年4月21日 読書記録第2紀(05.08〜)
密偵ファルコ第……うーんと、10巻!
ああ、できれば通し番号を振ってください出版社。
どうも、このシリーズってメチャクチャ取っつきが悪いなぁ。続けて読んでいても、最初はなかなか乗れなくて進み方がのろいのに、半分を過ぎると俄然おもしろくなって今度はページを繰る手を止められなくなる。
そして今回、ファルコの身近な意外な人物が死んでしまう。とても驚いた。作者はけっこうシビアだなぁ。かたやラブラブばかっぷるなのに。
次で翻訳分はお終い。取っつきは悪いのに、シリーズが進むとレギュラーメンバーに愛着が出てきて、どんどん先が気になるシリーズだ。
ISBN:4334761526 文庫 L・ディヴィス 光文社 2005/04/12 ¥760
ああ、できれば通し番号を振ってください出版社。
どうも、このシリーズってメチャクチャ取っつきが悪いなぁ。続けて読んでいても、最初はなかなか乗れなくて進み方がのろいのに、半分を過ぎると俄然おもしろくなって今度はページを繰る手を止められなくなる。
そして今回、ファルコの身近な意外な人物が死んでしまう。とても驚いた。作者はけっこうシビアだなぁ。かたやラブラブばかっぷるなのに。
次で翻訳分はお終い。取っつきは悪いのに、シリーズが進むとレギュラーメンバーに愛着が出てきて、どんどん先が気になるシリーズだ。
ISBN:4334761526 文庫 L・ディヴィス 光文社 2005/04/12 ¥760
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ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる
2006年4月17日 読書記録第2紀(05.08〜)
カイシャで話題になっていたので、途中まで読んでいたファルコをほっぽって読む。
あとがきにも書いてあるけれど、この本はウェブの無限の可能性について、とても楽観主義的に書かれている。それが、読んでいて気持ちがいい。
たとえばネット上のライトノベルの「書評」にしても、自分がここで書いている感想にしても、ついアラを探してけなす方に行ってしまいがちなのだけれど、こうしていい面を評価することの方が意味があると思う。
ウェブに関していえば、わたしは割と初期から(パソコン通信の時代から/汗)インターネットに親しんでいるので、どちらかといえば肯定的だと思うけれど、それでも2ちゃんのえげつなさ(=衆愚)は否定しないし、自分が決して積極的に手を出さないネットサービスもある。
でも、もっとウェブの可能性を信頼してみてもいいかな、と思ったりした。
ISBN:4480062858 新書 梅田 望夫 筑摩書房 2006/02/07 ¥777
あとがきにも書いてあるけれど、この本はウェブの無限の可能性について、とても楽観主義的に書かれている。それが、読んでいて気持ちがいい。
たとえばネット上のライトノベルの「書評」にしても、自分がここで書いている感想にしても、ついアラを探してけなす方に行ってしまいがちなのだけれど、こうしていい面を評価することの方が意味があると思う。
ウェブに関していえば、わたしは割と初期から(パソコン通信の時代から/汗)インターネットに親しんでいるので、どちらかといえば肯定的だと思うけれど、それでも2ちゃんのえげつなさ(=衆愚)は否定しないし、自分が決して積極的に手を出さないネットサービスもある。
でも、もっとウェブの可能性を信頼してみてもいいかな、と思ったりした。
ISBN:4480062858 新書 梅田 望夫 筑摩書房 2006/02/07 ¥777
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ダルシマーを弾く少年
2006年4月14日 読書記録第2紀(05.08〜)
4月に転職したんですが、新しい上司は児童書が好きで、
「これ、おもしろかったわよ〜」
といって、カイシャの近くにある区立図書館のバーコードのついたこの本を、机の上に置いていってくれました。
課長、又貸しは禁止ですよ……。
わりとよくある、貴種流離譚かと思いきや、ラストで予想外の展開に。
なんだかそれだけで忘れがたい印象が残りました。
ISBN:4591081443 単行本 ブライアン セルズニック ポプラ社 2004/05 ¥1,365
「これ、おもしろかったわよ〜」
といって、カイシャの近くにある区立図書館のバーコードのついたこの本を、机の上に置いていってくれました。
課長、又貸しは禁止ですよ……。
わりとよくある、貴種流離譚かと思いきや、ラストで予想外の展開に。
なんだかそれだけで忘れがたい印象が残りました。
ISBN:4591081443 単行本 ブライアン セルズニック ポプラ社 2004/05 ¥1,365
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密偵ファルコ 水路の連続殺人
2006年4月10日 読書記録第2紀(05.08〜)
今回はめずらしく、政治の陰謀も経済覇権もなく、ただの(っていったらちょっと違うけど)連続殺人犯を捜す話。
いちおう、犯人は途中で顔を出すのだけれど、出てきた途端に「こいつ犯人だろう」って分かっちゃうので謎解きはイマイチ……。
でも、名高いローマ水道を使った犯罪なんて、この話でないとできないものね。
おもしろかったです。
ISBN:4334761461 文庫 リンゼイ・デイヴィス 光文社 2004/10 ¥740
いちおう、犯人は途中で顔を出すのだけれど、出てきた途端に「こいつ犯人だろう」って分かっちゃうので謎解きはイマイチ……。
でも、名高いローマ水道を使った犯罪なんて、この話でないとできないものね。
おもしろかったです。
ISBN:4334761461 文庫 リンゼイ・デイヴィス 光文社 2004/10 ¥740
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この口唇で、もう一度
2006年4月9日 読書記録第2紀(05.08〜)
あー、なんだか久しぶりにBLで切ない気分を味わったなぁ。
ちょっと唐突に感じる部分もあったけど、満足です。
これだからBLから足を洗えない……。
ISBN:4344807413 文庫 うえだ真由 幻冬舎コミックス 2006/03/15 ¥580
ちょっと唐突に感じる部分もあったけど、満足です。
これだからBLから足を洗えない……。
ISBN:4344807413 文庫 うえだ真由 幻冬舎コミックス 2006/03/15 ¥580
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オリーブの真実―密偵ファルコ
2006年3月30日 読書記録第2紀(05.08〜)
シリーズ8巻。
今回は属州(現代の)スペインはアンダルシア地方の、オリーブ油産地で闇カルテルの疑いと殺人事件を追うファルコ。身重のヘレナももちろん同行。
今回は、いつにもまして人物がたくさん出てきて、しかも親子の組み合わせが4組あって、どれがどれだか正直混乱しました(汗)。ただでさえカタカナ名前なのにどれも似たような名前で、しかもひとりがいっぱい名前を持っている(涙)。つらかった……。
でも、一番の悪役の嫌らしさは臨場感をともなって感じられて、イライラしました。(誉めてる)
調子に乗って、残りのシリーズ3冊まとめてアマゾりました。たぶん明日配送。
明日1日は何を読んで間をつなげばいいんだろう……。
ISBN:4334761429 文庫 リンゼイ・デイビス 光文社 2004/06 ¥840
今回は属州(現代の)スペインはアンダルシア地方の、オリーブ油産地で闇カルテルの疑いと殺人事件を追うファルコ。身重のヘレナももちろん同行。
今回は、いつにもまして人物がたくさん出てきて、しかも親子の組み合わせが4組あって、どれがどれだか正直混乱しました(汗)。ただでさえカタカナ名前なのにどれも似たような名前で、しかもひとりがいっぱい名前を持っている(涙)。つらかった……。
でも、一番の悪役の嫌らしさは臨場感をともなって感じられて、イライラしました。(誉めてる)
調子に乗って、残りのシリーズ3冊まとめてアマゾりました。たぶん明日配送。
明日1日は何を読んで間をつなげばいいんだろう……。
ISBN:4334761429 文庫 リンゼイ・デイビス 光文社 2004/06 ¥840
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密偵ファルコ 新たな旅立ち
2006年3月26日 読書記録第2紀(05.08〜)
シリーズ第7巻。
今回のあとがきを読んで気づいたのだけれど、このシリーズ、舞台がローマの回と属州の回が交互に出てくるらしい。
そうか。ぜんぜん気づいてなかったよ……(遠い目)。
と、いうわけで今回はローマ編。
ファルコの親友ペトロが、暗黒街のボスを裁判にかけてローマ追放にまで漕ぎ着けたのに、ボスの後釜狙いか、ローマでは不穏な事件が相次ぐ、というお話。
今回は、ヘレナがあまり活躍しなかったのがちょっと残念。でもファルコとの関係はまたひとつステップアップして、今後ますます目が離せない……。
考えてみると、探偵役の愛し合う恋人同士が身分違いによって結ばれず、その恋の行方でシリーズを引っ張るというのは、平岩弓枝「御宿かわせみ」シリーズに通じるものがあるかも。
でも、「御宿かわせみ」は、二人が無事に祝言を上げてしまったら、どうも吸引力が(わたしにとっては)弱くなってしまったような……。
ファルコとへレナには、ぜひこれからも次々現れる難関を突破していって欲しいものです。
ISBN:4334761291 文庫 リンゼイ・デイヴィス 光文社 2003/06/13 ¥740
今回のあとがきを読んで気づいたのだけれど、このシリーズ、舞台がローマの回と属州の回が交互に出てくるらしい。
そうか。ぜんぜん気づいてなかったよ……(遠い目)。
と、いうわけで今回はローマ編。
ファルコの親友ペトロが、暗黒街のボスを裁判にかけてローマ追放にまで漕ぎ着けたのに、ボスの後釜狙いか、ローマでは不穏な事件が相次ぐ、というお話。
今回は、ヘレナがあまり活躍しなかったのがちょっと残念。でもファルコとの関係はまたひとつステップアップして、今後ますます目が離せない……。
考えてみると、探偵役の愛し合う恋人同士が身分違いによって結ばれず、その恋の行方でシリーズを引っ張るというのは、平岩弓枝「御宿かわせみ」シリーズに通じるものがあるかも。
でも、「御宿かわせみ」は、二人が無事に祝言を上げてしまったら、どうも吸引力が(わたしにとっては)弱くなってしまったような……。
ファルコとへレナには、ぜひこれからも次々現れる難関を突破していって欲しいものです。
ISBN:4334761291 文庫 リンゼイ・デイヴィス 光文社 2003/06/13 ¥740
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禁じられた約束
2006年3月17日 読書記録第2紀(05.08〜)ぼくがヴァレリーに出会ったのは、十四歳のときだった。
赤く長い髪が美しいヴァレリーは金持ちの娘、ぼくは労働者の息子だったけれど、ぼくたちは惹かれあい、恋に落ちた。
はじめは彼女の家の庭で、やがて川沿いの道や、海辺の岬にある廃墟を散歩しながら、いっしょにさまざまなものを見、話をし、初めてのキスをした。
ほどなく戦争が始まり、町が爆撃を受けるようになっても、ぼくたちの上にはいつも、太陽が輝いているような気がした。
でも病弱なヴァレリーは、自分にあまり時間がないことを、知っていたのかもしれない。
だからぼくに、あんなことを言ったのだ。
「いつかわたしが迷子になったら、かならず見つけてね」そうするよ、とぼくは約束した。
それが、けっしてしてはならない約束だとは知らずに…。
イギリス児童文学の巨匠ウェストールが描く、せつなく、恐ろしく、忘れがたい初恋の物語。
勢いでアマゾった、徳間で出してるウェストール・コレクションの1冊。
もう、最初の10ページでジーンとして、60ページで泣きたくなった。切なく、終わりの予感を秘めた初恋の物語が、後半一変してホラーに(汗)。
いや、一変というのは違うかな。ヴァレリーのキャラは最初から最後まで一貫していて、ただ、立場というか姿形が違ってしまったために、切なさが恐ろしさに変わってしまう。その辺、心理描写に巧みな著者が丁寧に描いてます。
いい話や〜。ホント、このまま勢いでコレクション全8冊揃えちゃいそう。
ISBN:4198619743 単行本 野沢 佳織 徳間書店 2005/01 ¥1,470
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帰りたくない! 神楽坂下書店員フーテン日記
2006年3月14日 読書記録第2紀(05.08〜)ミステリー専門書店店長にして書評家。腕利きのライターにしてギャンブラー。その実体は恐妻ダメ亭主であった! 本を題材に男のロマンを語るつもりが、なぜか最後には家庭内のトホホ話に……。情けなくも健気な抱腹絶倒エッセイ。住宅ローンは30年、子供2人は育ち盛り。今日も妻の「ろくでなし!」の声が聞こえる。
先日、ファルコの7巻をアマゾるついでに購入した1冊。
ついでといいながら、ファルコの発送時期が1週間だったので、24時間以内発送のものだけ別にポチッとしたので、ファルコはただのきっかけでしかなくなったのでした。
書評家で書店員でギャンブラーな男性の日常エッセイです。
いちおう本の紹介も絡めているんですが、それはただ単に日常を描写するのに引き合いに出すだけ。とはいうものの、その場の内容にしっくりくる本をさらっと紹介してくるあたり、造詣の深さはさり気なくすごい。
けっこう笑っちゃうところがたくさんあって、おもしろかったです。
知っている地名・駅名がたくさん出てきて親近感も湧きました。
ISBN:4334784089 文庫 茶木 則雄 光文社 2006/02/07 ¥680
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翔佯の花嫁 片月放浪
2006年3月12日 読書記録第2紀(05.08〜)和睦の証として、隣国の閃王・巴翔鳳のもとへ嫁ぐ瓔国公主・香月。だがそれは、母の命を奪った王への復讐を果たすためだった。しかし、その日のために研鑽を重ねた暗殺はあえなく失敗。捕らえられた香月に王は言う、「君は殺さない」と。―その目的は、いったい何なのか?そして、愛と憎しみの狭間で揺れながらも、次第に王への想いを深めてゆく香月の、新たなる決意とは。
森崎朝香Week第3弾。
これは、デビュー前のプロットを使って書かれたそうで、いろいろと若書きっていうか、若い感性に基づく設定が残っている感じ。
特に、この作家さんのパターンに慣れてくる3冊目だと、ヒーロー&ヒロインの組み合わせに新鮮味が薄れてきたり、と、いろいろもったいない感は否めない。
もう1冊出ているようなのでそちらを期待します。
ISBN:4062558181 文庫 森崎朝香 講談社 2005/08/06 ¥609
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天の階 竜天女伝
2006年3月10日 読書記録第2紀(05.08〜)乾王朝炯明帝は、男児を授からず、苦悶の日々を送っていた。が、ある日、「満月の晩、星が流れた時に生まれた女子が、必ずや次代の皇帝を産む」と仙人から告げられる。やがて、国中から集められた娘は十人―才色兼備の娘、それを妬む娘、母を案じて泣く娘、はたまた読書好きの娘等々。後宮では、皇帝の寵を競う物語が!そして、もう一人、「竜」の宿命を負った娘がいた…。彼女達が辿る道程は、幸福へと続くのだろうか。
と、いうわけで森崎朝香2作目。
こっちもおもしろかったですよ〜。仙人の予言に翻弄される人々の群像劇なんですが、意外なところに落としてくれてイイ感じでした。
さすがに今回は初めからページ数を計算して話を作ったのか、描写を端折っているような部分もそれほどなかったですし。
前作の、国の攻防レベルの話に比べると、後宮での話がメインで話自体は小粒ですが、楽しく読めました。
ISBN:4062557878 文庫 森崎朝香 講談社 2005/03/05 ¥630
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雄飛の花嫁 涙珠流転
2006年3月9日 読書記録第2紀(05.08〜)3年待てば、兄王は迎えに来てくれる。
綏国(すいこく)公主珠枝(しゅし)は、隣国閃(せん)との和睦のため嫁ぐことに。異母兄を慕うがゆえ、時の運命に翻弄される娘の行方は……!?
珠枝は綏国公主。先王の寵子(ちょうし)でありながら、父王亡きいま、愛らしく美しい異母妹、仙華(せんか)の陰で心細い日々を送る。そんななか、大陸では巴飛鷹(はひよう)率いる閃国が勢力を広げ、綏との間で緊張を高めていた。そして、和睦のため、珠枝が閃の王妃として差し出されることに! 3年経ったら、必ず迎えに行く——幼い日から慕い続ける異母兄の言葉を信じ、見知らぬ国へ嫁ぐ珠枝を待ち受ける運命は、いかに!?
最近ご無沙汰していたホワイトハートですが、これ、人に薦められて読んだらすごくおもしろかったです!
まず文章がこなれていてとても読みやすいし、義兄への片思いを抱えながら敵国へ嫁ぐ主人公、でも夫はなかなかいい人で、二人の間で揺れる心——なんて、ドラマチックでロマンス小説のキモを付く設定。まさしくページを繰る手を止めさせない話でした。
敢えて難を挙げれば、状況をエピソードでなく地の文で説明してしまう個所が多く、もったいないなぁ……と思っていたら、もともと400ページ分くらいあった話を300ページまで刈り込んだんですね。そりゃ仕方がないか。もとの分量で読んでみたかったです。
後は、中華文化に詳しいからか、意外とモノの説明が少なくて、わたしなんぞは具体的な場面をイメージできないところが残念でした。特に、文明国である綏国と、野蛮な騎馬文化の国である閃国との文化の違いなんかを、具体的な建築や風俗の描写や、異邦人である主人公の視線で見せてくれるともっとのめり込めたのに、と思うと残念〜。
でも、続きも読みます!
ISBN:4062557657 文庫 森崎朝香 講談社 2004/11/01 ¥662
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人は見た目が9割
2006年3月8日 読書記録第2紀(05.08〜)
ずいぶん前に購入していたんですが、積読の山の奥にあって、うっかり忘れておりました(大汗)。
前日に、帰りに読む本を探して書店をさ迷ったときにこの本を見かけ、
「ああっこれ買って読んで帰るのにちょうどよさそうなのにウチにあるはず〜」
とクヤシイ思いをしたので、さっそく掘り返して読みました(笑)。
タイトルがキャッチーなのでそういう内容なのかと身構えていましたが、内容はかなり真面目かつやさしい「非言語(ノン・バーバル)コミュニケーション」入門書。著者は舞台の脚本やまんがの原作をやっている方だそうで、そういう「言葉+視覚」表現を担っているので特にこの「言語以外のコミュニケーション手段」について日頃から意識的であるようです。
で、実体験にもとづく非言語コミュニケーション(仕草とか、声の調子とか、表情といったものを「見た目」と総称)について語っていて、難しい行動社会学の数字が出てきたりするわけじゃないので、気軽に読めます。
取り立てて真新しい説を唱えているわけではありませんが、みんながなんとなく感じていることを「人は見た目が大事」というテーマでまとめたことが大きい功績なんじゃないかな。
先日姉と、姪の担任の先生について話していて、
「すごくいい先生なんだけど、ジャージー上下とか、ピンクのカットソーの上にオレンジのカーディガンとか、社会人としてありえない格好をしていて、それはどうかと思う」
という話を聞いた。
先生には、子どもがあこがれる大人な女性でいて欲しいそうで、それはわたしも同感。
舐めた格好をしているということは、仕事の相手(この場合は小学生)を舐めてる、と思われても仕方がないと思う。きれいな格好をしたってどうせ汚れたりするかもしれないし、人は中味で判断するべき、という教育方針かもしれないけれど、人の心映えはおのずと外見に表れるものだと思います。
ISBN:4106101378 新書 竹内 一郎 新潮社 2005/10 ¥714
前日に、帰りに読む本を探して書店をさ迷ったときにこの本を見かけ、
「ああっこれ買って読んで帰るのにちょうどよさそうなのにウチにあるはず〜」
とクヤシイ思いをしたので、さっそく掘り返して読みました(笑)。
タイトルがキャッチーなのでそういう内容なのかと身構えていましたが、内容はかなり真面目かつやさしい「非言語(ノン・バーバル)コミュニケーション」入門書。著者は舞台の脚本やまんがの原作をやっている方だそうで、そういう「言葉+視覚」表現を担っているので特にこの「言語以外のコミュニケーション手段」について日頃から意識的であるようです。
で、実体験にもとづく非言語コミュニケーション(仕草とか、声の調子とか、表情といったものを「見た目」と総称)について語っていて、難しい行動社会学の数字が出てきたりするわけじゃないので、気軽に読めます。
取り立てて真新しい説を唱えているわけではありませんが、みんながなんとなく感じていることを「人は見た目が大事」というテーマでまとめたことが大きい功績なんじゃないかな。
先日姉と、姪の担任の先生について話していて、
「すごくいい先生なんだけど、ジャージー上下とか、ピンクのカットソーの上にオレンジのカーディガンとか、社会人としてありえない格好をしていて、それはどうかと思う」
という話を聞いた。
先生には、子どもがあこがれる大人な女性でいて欲しいそうで、それはわたしも同感。
舐めた格好をしているということは、仕事の相手(この場合は小学生)を舐めてる、と思われても仕方がないと思う。きれいな格好をしたってどうせ汚れたりするかもしれないし、人は中味で判断するべき、という教育方針かもしれないけれど、人の心映えはおのずと外見に表れるものだと思います。
ISBN:4106101378 新書 竹内 一郎 新潮社 2005/10 ¥714
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銃姫を昨日の行きで読み終わり、帰りに何か読むものを探して駅の書店をさ迷い歩き、3軒目にしてようやく読みたいと思える本を発見。
しばらく前に新刊案内を見てチェックしていた本でした。
著者はビジネス雑誌の編集者で、ビジネス記事を書くための情報収集に図書館を活用しているとのこと。実践的で精力的な「使い倒し」方にわくわくしました。
でも、文章の読みやすさも手伝って、1日で読み終わっちゃったよ……。なんか、160ページくらいしかないんですけど、最近の新書ってこんな軽いものなの?
ISBN:4106101408 新書 千野 信浩 新潮社 2005/10 ¥714
しばらく前に新刊案内を見てチェックしていた本でした。
著者はビジネス雑誌の編集者で、ビジネス記事を書くための情報収集に図書館を活用しているとのこと。実践的で精力的な「使い倒し」方にわくわくしました。
でも、文章の読みやすさも手伝って、1日で読み終わっちゃったよ……。なんか、160ページくらいしかないんですけど、最近の新書ってこんな軽いものなの?
ISBN:4106101408 新書 千野 信浩 新潮社 2005/10 ¥714
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銃姫(6)
2006年3月6日 読書記録第2紀(05.08〜)
4巻で役者が出揃った、と思ったら、この巻でラスボスが顔を出しました!
しかも、いろんな因縁が主人公との間に出来上がりつつあるようで、こりゃますます続きが楽しみ……。
とか言っておいて、いま気づいたんですが、わたしまだ5巻読んでなかった……。
いえ、5巻はインターミッションの短編集らしいので、まったく話が繋がらないわけじゃないんですが。っていうか途中まで1巻抜けてたことに気づいてなかった……。バカじゃん私。
ISBN:4840114854 文庫 高殿円 メディアファクトリー 2006/01/25 ¥609
しかも、いろんな因縁が主人公との間に出来上がりつつあるようで、こりゃますます続きが楽しみ……。
とか言っておいて、いま気づいたんですが、わたしまだ5巻読んでなかった……。
いえ、5巻はインターミッションの短編集らしいので、まったく話が繋がらないわけじゃないんですが。っていうか途中まで1巻抜けてたことに気づいてなかった……。バカじゃん私。
ISBN:4840114854 文庫 高殿円 メディアファクトリー 2006/01/25 ¥609
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FLESH&BLOOD(9)
2006年3月3日 読書記録第2紀(05.08〜)
現代の高校生(だがイギリス暮らしが長くて英語はペラペラ。そして歴史の知識が豊富)がエリザベス朝イギリスにタイムスリップし、私掠船の船長と恋に落ちるボーイズラブ・ヒストリカル(造語)第9巻。
主人公がスペイン人に拉致されたのは7巻だったか。ようやくスペインにたどり着きました。たとえ話が進まなくても、また、たとえ船の上での話がほとんどなくとも、さらに、いちおうボーイズラブに分類されるだろうに色っぽいシーンが取って付けたような最後の自●シーンだけだろうとも!
この歴史ウンチクだけで充分面白いんだよなぁ、この人の話は。
そういや。
現代日本語と当時の日本語の違いが出てきてたけど、それを言ったら現代英語と16世紀の英語も違うんじゃないかとかそういうツッコミはなし?(笑)
ISBN:419900372X 文庫 松岡なつき 徳間書店 2006/02/25 ¥540
主人公がスペイン人に拉致されたのは7巻だったか。ようやくスペインにたどり着きました。たとえ話が進まなくても、また、たとえ船の上での話がほとんどなくとも、さらに、いちおうボーイズラブに分類されるだろうに色っぽいシーンが取って付けたような最後の自●シーンだけだろうとも!
この歴史ウンチクだけで充分面白いんだよなぁ、この人の話は。
そういや。
現代日本語と当時の日本語の違いが出てきてたけど、それを言ったら現代英語と16世紀の英語も違うんじゃないかとかそういうツッコミはなし?(笑)
ISBN:419900372X 文庫 松岡なつき 徳間書店 2006/02/25 ¥540
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