(←写真はオリジナル)

試写会に当たったので見てきました。
あまり深く考えずにリンクしているおむすびウーマンさんを誘ったのですが、彼女はスプラッタが苦手だったそうで(汗)。非常に申し訳なく。
とはいえわたしもスプラッタは苦手なんですけど(大汗)。

オープニングを見たときに、これは「チャーリーとチョコレート工場」のネガかしら、と思い、主人公トッドのほとんど感情を見せない演技は「シザーハンズ」みたい、と思い、ロンドンの町の描写は(このときはまだ見てなかったけれど)「スリーピーホロウ」的で、まあ要するにティム・バートンが好きなモチーフを好きなように放り込んで作ったのね、という感想。
原作はブロードウェイ・ミュージカルらしいのですが、それほど歌が耳について離れないほどでもなく、俳優さんたちもいつものティム・バートン映画のメンバーなので特別歌が上手いわけでもなく、「ミュージカル仕立てで映画にする必要性を感じないよね」というのが同行者との共通見解と相成りました。
そして、「この映画、はやらなそうだね」とも(苦笑)。
結局ティム・バートン級になると、自分の好きに映画を作っても興行に乗せることができるのね〜。という結論に達しました。

DVD アルバトロス 2000/03/25 ¥5,040
公式サイト http://www.espace-sarou.co.jp/inochi/

いのちの食べかた - goo 映画
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD11461/story.html

ドイツ・オーストリアのドキュメンタリ映画。ヨーロッパ各地の肉や野菜の生産現場を、セリフ・インタビュー・ナレーション一切なしで、しかもいろんな食材のいろんな加工過程を淡々と繋いでいく。
いまやこれらの現場はなるべく人手をかけずに機械化・オートメーション化が進んでいて、それはまるで機械の工場の産業ロボットを見ているようで、機能的で無駄を排除されたうつくしさがある。
同時に、次から次へと流れていく「食材」たちのあまりの数の多さ、「個」を排除され生の尊厳を排除された扱われ方に、滑稽ささえ感じる。非現実的とでもいうか。

言葉による説明がまったくないので、見ているほうは自分でいろいろ考えなければならない。
わたしが一番感じたことは、「牛」はいつ「牛肉」になるのか、ということ。
屠殺される直前、イヤイヤをするように首を振る牛は牛で、眉間に電流を流されて死んで転がり、でも心臓はまだ動いているので脚がぴくぴく動いていたりするのも牛で、でもその後逆さに吊られて解体が進むうちにいつしかソレは肉に変わっていく。自分の感じ方の中で、どこが生と死の境い目なのだろうか、と考えさせられる。

残酷だ、なんて言わない。今さらだから。自分が肉を食べているときよりも、スーパーやコンビニにいつ行ってもたくさん並べられている食材の、どれだけが捨てられていくのだろうと思うときにいつもその残酷さを感じる。

(参考)
「私の牛がハンバーガーになるまで」感想
http://diarynote.jp/d/20675/20040629_0_0.html

「生物と無生物の間」感想
http://diarynote.jp/d/20675/20070831.html

また、この映画は言葉による説明はタイトル(原題「Our Daily Bread」)以外皆無だし、BGMもないし、無作為にシーンを並べているようでランダムにあちこちの生産現場を見せられる(それぞれの食材の加工シーンもばらけていて、加工の順番にはなっていない)のだけれど、一見、私見を排した編集に見えて、その無作為さのどこかに監督の意図があるはず、と思う。
見えそうで見えないその意図が、もどかしくて心に残る。
小学校に通う、ショウヘンとジェンシン。優等生のジェンシンとは対照的に、お調子者のショウヘンはクラスで一番の人気者でもあり、厄介者でもあった。担任はそんなショウヘンの品行を正すために、常にジェンシンが傍らにいるように指示。無理やり友達になったジェンシンと、親友だと思い込むショウヘン。そんな二人の想いは、少しずつ変化していく。やがて高校生になった彼らの前に、転校生が現れてから、二人の間に波風が立ち始める。(goo映画より)

公式サイト> http://www.karen-natsu.com/

リンクを張っているおむすびウーマンさんから誘われて、早速行ってまいりました。
なんでも今年のレズビアン&ゲイ映画祭のクロージング作品だったらしい。あれ〜毎年行かないくせに上映作品の内容だけはチェックしていたはずなのに、目こぼれしてました。

なんといっても絵が、構図がきれい。そしてセリフはそぎ落とされ、ほとんど誰も声を荒げることなく淡々と、3人の表情で見せていく映画。しかも、計算しつくされたようにこの3人以外の人物の描写も慎重に排除されている。一方通行の三角関係の閉じた世界、10代特有の周りが見えない閉塞感も上手く描かれていた。

以下、ネタバレあり。要注意!!






優等生で繊細なジェンセン、多動性症候群で落ちこぼれだけれどバスケの得意なショウヘン、周りから浮いている孤独な少女ホイジャ。ジェンセン視点で描かれ、自分の気持ちを分かっているホイジャの内面も描写されるので、
「筋肉バカのショウヘンが周り見えてないのが悪いんじゃん!」
と観客は思い込まされるのだけれど、映画の最後の最後で、ショウヘンの一言が、彼のずるさの裏にある切実な想いを告白していて、同時にこの三角関係が解消されることもなく、ジェンセンが泥沼から脚を抜くことができないことがはっきりする。

せ、切ない〜っっっ

そして、おむすびウーマンさんとも話したが、とっても”日本のBLにありそう”なお話でした。
そして、とってもありがちなセリフに思わずもらい泣き。ハヂカチ〜。

でもとてもいい映画でした。ゲイムービーだということを抜きにしてもいい映画でした。
"ドナウの真珠"とよばれる首都ブダペスト。
1956年、失われた革命とオリンピックの栄光があった。
二人はそこで愛と自由の灯をともした。

本作は、ハンガリーの失われた革命と、オリンピック史に残る「メルボルンの流血戦」の史実を背景に、女子学生ヴィキと水球選手カルチの歴史に翻弄された愛をドラマティックに描いている。一方に、革命にやぶれ多くの犠牲者をだした悲劇があり、一方に金メダルの栄光がある。このまさに運命の皮肉としかいいようのない現実の出来事が、見る人の心を激しく揺らすエモーショナルなストーリーを生み出した。
母国ハンガリーでは、「革命50周年」を祝った2006年10月23日に公開され、これまでのすべての映画を上回る最高の動員*第1週末を記録。つづいて欧米各国で公開。最も胸に迫るヨーロッパ映画、ハンガリー映画のベストと熱狂的に支持され、多くの観客に涙をあふれさせた感動作である。

彼らは革命を戦った。彼らは金メダルを得た。
しかし、涙を禁じえないラストシーン。
そこに勝者はいない。


久々の試写会。
よく練られた脚本のいい映画でした。涙が溢れることはなかったものの、しみじみと、自由と平和を享受できる自分の幸せを感じます。
ハンガリー動乱なんて高校の歴史でちょろっと出てきたくらいだったし、いつもプラハの春と混同してしまっていましたが、あんなにひどいことが平然と行われていたなんて。
ソ連軍に傷つけられる人々がかなり生々しく描写されるので、弱い人はご注意を。

主人公は、そんな共産体制下でオリンピックにも出場する水球の花形選手。ハンサムで、女はみんな自分になびくと信じている能天気な男なんですが、革命に身を捧げる美人を追いかけるうちに、自分が目を逸らしていた現実に向き合い、戦いに身を投じることになります。そういうところも、ナンパなふりをしていても結局は素直な性格なんだろうなぁというところがちゃんと描写されているので、革命の美女がほだされるのもよくわかります。

よい映画でした。
再見。
日本語音声にして垂れ流しながら部屋の掃除。何気ない会話の妙を耳で楽しむ。
……のには、ちょっと女性の声優さんの声がイメージと違ったかな。

最後の男性の一言があったらすぐに暗転するもの、と記憶していたけれど、実際は、その一言の後、余韻のように、音楽に合わせて踊る女性の姿がしばらく映っていたことに気づいた。
あのセリフだけがすごいんじゃない。それに対して何も言わない女性があって、初めて成り立つお話なのだなぁ。

DVD ワーナー・ホーム・ビデオ 2007/09/07 ¥1,500
公式サイト
http://www.panslabyrinth.jp/

1944年のスペイン内戦で父を亡くし、独裁主義の恐ろしい大尉と再婚してしまった母と暮らすオフェリア(イバナ・バケロ)は、この恐ろしい義父から逃れたいと願うばかり自分の中に新しい世界を創り出す。オフェリアが屋敷の近くに不思議な迷宮を見つけ出して足を踏み入れると、迷宮の守護神が現われ彼女に危険な試練を与える。


今日は午後美容院へ行くのに東京へ出る(苦笑)ため、ついでになにか映画を見たいと思いました。
本当は、今日の気分は「幸せのレシピ」だったんですが、でも「幸せの〜」ならわざわざ映画館で見なくても、DVDを借りて家でのんびり見ても充分楽しめるだろう、せっかく映画館で見るなら映像美にも力が入っているらしい、次点の「バンズ・ラビリンス」を見たいと思いました。ちょうど、美容院が終わる時間と移動時間を考えると夕方からの回に間に合いそうだし。

……映画紹介ではファンタジーと紹介されていますが、ハリポタやナルニアと思って行くと期待を裏切られること必至。しかも間違って子どもを連れて行っちゃった日には、トラウマ確実なダークな世界が広がっておりました。
もともと痛い描写には弱いのですが、思わずスクリーンから目をそむけること数度。いい人もどんどん死んでいくので、そういうのが苦手な方は要注意。

でも、見終わってから深い余韻の残る、素晴らしい映画でした。

以下、ネタバレの可能性大。要注意!!

ファンタジーと言っても、実際にファンタジーな、少女の抱く想像の世界の描写は少なく、肝心のCG描写も時間にしたら大変短い。パン神がほとんど動かないんだもんな〜。
その分現実世界のシーンが多いのですが、こちらがすごくて。最近見た映画で言えば「麦の穂を揺らす風」的。スペイン内乱の歴史がある程度予備知識としてあると余計に理解が深まると思いますが、なくても1944年という時代と、悪役の大尉が(ちょび髭こそないものの)誰かさんを髣髴とさせる雰囲気をかもし出しているので、非常に親切なつくりになってます。つまりファシズムであるフランコ政権と、それに抵抗するレジスタンス・ゲリラとの戦いが背景(というか前面)にあります。
また、スペインと言うと乾いた大地と真っ青な空、というイメージが強いですが、映画の中では山間部の森の中で、始終雨が降っているところから、スペイン北西部ガリシア地方なんじゃないかなぁと思ったり。まあこれは作品理解にそれほど重要ではないですが。
さらに、ギリシア神話のパンが、女好きでいたずら好きであまりよいイメージでないことも分かってたほうがよさそうですが、そこも親切に、主人公の少女のよき理解者である地元の女性が「パンには気をつけなさいといわれている」と警告してくれています。

冷酷な義父、その子を妊娠して弱っていく美しい母、自分の理解者はレジスタンスのスパイで、レジスタンスは冷酷な大尉によって拷問を受け、殺されていく。
そんな過酷な現実から逃れるために、少女は自分が地下の王国の王女の魂を受け継いだ者である、という想像の世界へ逃避するのですが、その道案内訳であるパンがまた怪しくて、「そんな奴信じるなよ!」と見ているほうはハラハラしっぱなし。パンは少女に「王女だと証明するためには3つの使命を果たさねばならない」と告げます。ちゃんとおとぎ話のセオリーに則ってるのがうれしい。また、2番目の使命に出てくる化け物がよくてなぁ。

一方現実世界の悪役、義父の大尉の冷酷さもすさまじいまでの描写で(涙)。でも、この大尉のコンプレックスを、間接的に、的確に描写しているので人間的な深みが出ていて大変よろしい。超絶イヤな奴ですが、カッコイイのだこれが。
軍服萌えな方にはぜひご覧いただきたい。なんでこの監督は軍服萌えのツボをよく分かっていらっしゃるのだろう……。

でも一番カッコイイのはレジスタンスのスパイ、メルセデス。

最後は悲劇が訪れるのだけれど、この悲劇は、本当に悲劇なのか、想像の世界ではハッピーエンドになるのではないか。
そんな、いろんなことを考えさせて幕を閉じます。

いや、よかったです。全然すっきりはしないんですが、いい映画をみました。
イギリスのチャンネル4で放映、「現代人が100年前のイギリスで生活したら」をテーマに贈るドキュメンタリーの3枚組BOX。約8,000人の応募者から選ばれた20人の老若男女が、大英帝国時代の貴族の屋敷で過ごす3ヵ月間を追った歴史再現プログラム。


CATVでの放送が始まったので、その第1回を見てみました。
ドキュメンタリーなので、実際の生活の合間合間に現代人として100年前の暮らしをしてみてどう感じるか、というコメントがさしはさまれる。
排泄の片づけまで再現していてものすごい徹底ぶり。第一回目で早速脱落者が出るのだけれど、むべなるかな。
でも、映画や小説・マンガで読むエドワーディアンのお貴族様世界が、作品で描かれない些細な部分で実際はどうなっていたのか、垣間見られて非常に面白いです。

……とはいえ腐った目には「フットマンの二人はどうしてあんなに密着してインタビューを受けるのか」とか、「お貴族様家族が最初にホールで使用人たちに会うときに、長男(大学生)が厩舎係兼御者(18歳・実世界でも馬の飼育係)に一瞬向ける視線はどうよ?」「お貴族様次男(10歳・とっても利発)とお世話係の第2フットマン(20代半ば)は仲良しだなぁ」とか、そういう点で非常に楽しいドキュメンタリでした(笑)。
続きも楽しみにしております。

DVD ジェネオン エンタテインメント 2007/11/09 ¥9,975
ひさびさに試写会が当たったため、翌日始発に乗って旅行に行く予定だったにも関わらず、見てきました。

ニューヨークの新聞記者のロウィーナ(ハル・ベリー)は、迷宮入り寸前の殺人事件の真相を探っていた。被害者は、彼女の幼なじみ。事件の手がかりを追う中で、ひとりの男の存在が浮かび上がる。有力な広告代理店のCEOにして、大富豪のハリソン・ヒル(ブルース・ウィリス)。あらゆる側面から彼を調べ上げるために、ロウィーナは実生活においてもオンライン上においても別人格になりすます。そして、サイバースペースを利用した恐るべき罠によって、正義の裁きを下そうとするのだが…。迷宮のような謎と官能が妖しく交差する、究極のサスペンス。『チョコレート』でアカデミー賞主演女優賞に輝くハル・ベリーと、トップ・スター、ブルース・ウィリスの競演。


宣伝コピーが、「ラスト7分11秒―─あなたは《絶対》騙される」。
そう来ればおのずと犯人は絞られてくる。そういう意味では、サスペンスを見慣れていない人なら騙されるだろうストーリーかも。
見所はそれよりも、とってもキュートかつゴージャスなハル・ベリー。
それと、ハル・ベリーに尽くす相棒の男性(ジョヴァンニ・リビシ)の哀れっぷり。
「選挙」公式サイト
http://www.laboratoryx.us/campaignjp/

2005年秋。東京で気ままに切手コイン商を営む「山さん」こと山内和彦(40歳)は、ひょんなことから自民党に白羽の矢を立てられ、市議会議員の補欠選挙に出馬することになった。政治家の秘書経験もない山さんは、政治の素人。しかも選挙区は、ほとんど縁もゆかりもない川崎市宮前区だ。地盤どころか後援会すらないまま、激しい選挙戦に突入することになる。

しかし、自民党としても負ければ市議会与党の座を奪われてしまう大事な選挙。何としても勝たなければならない。地元選出の自民党議員や秘書たちによる激烈な戦闘態勢が組まれ、世にも過酷なドブ板戦が始まった。

対するは、民主党、共産党、神奈川ネットワークからそれぞれ公認されたベテランたち。地方の市議選であるにもかかわらず、自民党大物議員の石原伸晃や川口順子、橋本聖子、萩原健司、果ては小泉首相までが応援に駆けつけ騒然となる。

山さんは少しでも選挙民に自分の顔を売るため、神社のお祭りや保育園の運動会、老人会、果ては駅やバス停にまで出かけていき、片っ端から握手を求める「電柱にもおじぎ作戦」に出る。
また、確固たる後援会のない山さんは、地元選出の自民党議員の組織力と地盤を拝借できなければ当選はおぼつかない。他の自民党市議や県議、国会議員の支援者に自分への投票を呼びかけ、党挙げての組織票固めを試みる…。


ナレーションも音楽も入らず、淡々と選挙の様子を「観察」する映画。でも、それがこんなに面白いのはやはり監督の手腕か。山さんのキャラか。それとも日本の「選挙」がおかしいからか。

「選挙ってこうやるんだ〜」というのがよくわかって、おもしろかったです。
「ジーニアス・パーティ」公式サイト
http://www.genius-party.jp/

「アニマトリックス」、「鉄コン筋クリート」など、数々の名作を生み出しつづけるSTUDIO4℃の下に、日本のアニメーションが誇る天才たちが集結。プロジェク名は「Genius Party<ジーニアス・パーティ>」。世界が認める才能によって、全く新しいパーティ・ムービーがここに誕生した。渡辺信一郎、河森正治ほか気鋭の7人に与えられた制約は、ゼロ。その【第一弾】は、第57回カンヌ国際映画祭にて、最優秀男優賞に輝いた柳楽優弥、そして本年度のアカデミー賞で話題をさらった菊地凛子らによる注目の豪華キャスト。2008年2月、米ケネディセンターで行われる「ジャパン・フェスティバル」にて世界に誇る日本文化の代表作として、ワールドプレミア上映が決定!7人の映像作家の個性は、ときに対峙し、ときに共鳴しながらあなたの感性を直撃する。


本当になんの脈絡もない短編7本のオムニバスなのだけれど、いま、日本のアニメ表現の最前線はここまで来ているのか、と関心させられる。

#1 GENIUS PARTY
ハートを生み出す丸いモンが可愛くて悶えました。<そこか?!

#2 上海大竜
ロボットアニメの王道をきっちり押さえつつ要所要所を外してパロディに仕上げてて、燃えました(笑)。

#3 デスティック・フォー
公式サイト曰く「キモグロカワイイ」キャラクタが、ヨーロッパっぽい雰囲気で素敵でした。そしてカエルが可愛い〜。

#4 ドアチャイム
筋としてもアニメ表現としても一番平凡だったかな。短い中に脚本は作り込んであったけれど。

#5 LIMIT CYCLE
クリエイターな若者が7人集まれば1人はこういう人がいるよなぁ。

#6 夢みるキカイ
イマジネーション豊かな悪夢を見てしかも「初めに戻る」だったので、ちょっと閉塞感が後味に残ったのが残念。

#7 BABY BLUE
いい話。最後ちょっと涙出そうになりました。背景は超リアル。ときどき「実写使ってるのか?」と目を凝らすところも。
高校生の二人のちょっとした冒険なのですが、話としてもリアルなゆえに、逆に「この話、アニメにする意味あったのかなぁ」と考えてしまいました。
でも、実写だとこの雰囲気は得られなかったろうな。
まだ密林でヒットしないので、公式サイトをリンク。
「アズールとアスマール」
http://www.ghibli-museum.jp/azur/

青い目のアズールと黒い目のアスマール。乳兄弟である2人は、かたや領主の息子で、かたや他国者の貧しい乳母の子。教育も受けられず、母親と共に屋敷を追い出されたアスマールはヨーロッパとそこで暮らす人々を恨むようになる。一方、乳母の母国に希望を抱いていたアズールも差別的な迷信がはびこる現実から逃れるように目を閉ざし、盲目を装う。その果てに物乞いに転落したアズールの前に、女大商人となった乳母とその息子・アスマールが現れ、アズールとアスマールの立場が大きく逆転する…。『キリクと魔女』のミッシェル・オスロ監督が、異なる人種と民族、文化圏に対する差別や偏見に問題を投げかけながら、少年の自立と成長を描いたアニメ作品。


同じ監督の作品「キリクと魔女」も大変美しいアニメ映画でしたが、こちらも本当に色彩が美しい。アラブの風俗や、市場の色とりどりの食材や、チュニジアンブルーの扉や、精密なモザイク模様の屋内装飾や……。
話の筋は「キリクと魔女」同様、おとぎ話の構造論そのままの「捕らわれの姫を、さまざまな妨害を乗り越えて救い出す」話なんですが、このアニメの出色は、ヒーローが白人とアラブ系との二人だということ。
白人の主人公がアラブ系(北アフリカ)の街に無一文でたどり着いて受ける謂れない差別や、初めは主人公に反目していた幼馴染のアラブ系・アスマールが最後には打ち解けて協力し合って試練を乗り越えるという筋立ては今日的なテーマが盛り込まれているし、一人しかいないお姫様(ジンの妖精)を前に、どちらがお姫様を得る立場にあるかで悶着が起きたり、その意外な解決法もオチとしてふさわしい。

が。
そんなことで延々揉めたりあんなある意味反則な手段にするなら、
(以下腐女子向け)





いっそアズール×アスマール(リバ可)でいいじゃん!と思った腐女子はわたし一人ではないはずだ(苦笑)。

いえ、ホントは片方がジンの妖精を取り、もう片方は冒険の手助けをする知恵者の姫をとることを期待していたのですが、冷静に考えると(以下ネタバレ)









ペ■フィリアになっちゃうからダメか(大汗)。
←写真は別物です。

紀元前480年。スパルタ王レオニダスのもとに、圧倒的な軍力を誇るペルシア帝国・クセルクセス王の遣いがやって来た。曰く、土地と水を差し出さなければ、国を滅ぼすという。しかしレオニダスは遣いを葬り去り、ペルシアと戦う道を選んだ。託宣師のお告げも無視し、テルモピュライでの決戦に挑むスパルタの精鋭たち。その数はたった300人。対するペルシアの軍勢は、なんと100万の大軍だった…。


本日、映画「300」の試写会に行ってきました。
予告を見たときから、そのCG画像の作り物めいて作り込んだ映像に期待が高まっていたのですが、いやもう、隅から隅までこってり凝り凝りな映像に浸ってまいりました。

話としては、血が飛ぶ・首が跳ぶ・死体が跳ぶ跳ぶスプラッターです。それ以外のなにものでも(苦笑)。

でも、デヴィッド・ウェナムファン的には大満足でした。
正直、こーんなにこーんなに出てくるとは思いませんでした。そして、彼の美声が最初から終わりまで堪能できる、素晴らしい映画と言えましょう(笑)。

ロドリゴ・サントロも大変うつくしいクセルクセス王でした。
今朝までは、前夜祭なるものの存在さえ知らなかったし公開日にさえ行く気はなかったのに、なぜかすでに見終わっているこの不思議(笑)。

いつもは開きもせずに削除しているブエナからのメールを今朝つい開いてしまい、今夜一足先にレイトショーで公開されることを知り、そのままシネコンでチケット予約してしまいました。

いやだってほら、オーランドファンにとってこれは義務ですから。

と、いうわけでカリブの海賊3を前夜祭で見て参りました。



ネタバレはしませんが、わずかな前情報も入れたくない方は以下を読むべからず




すごい! すごい!! すっごーーーい!!!

大満足で映画館を出てきました。
1を見たときはスクリーンに座布団(ないけど)投げつけたくなったし、2は義理で見に行っただけでしたし、3の前半の冗長さもうんざり気味でしたが、後半の怒濤の展開・畳みかけるような山場の連続に、見ていて大興奮ですよ。
こんなに化けるとは正直予想できなかった。
複雑に絡み合った大勢の登場人物たちの思惑を無理矢理収めた脚本の二人にまずは拍手だ!

取りあえず、この映画で一番の漢前はスワン嬢。
一番燃えた男はバルボッサ船長。
一番萌えたキャラはお猿のジャック。

そして、ウィル……。立派な海賊になって、お姉さんは感激だよ(涙)。

公開中にあと2回くらいは見てきたいなぁ。
そして、この熱い思いをどこに吐き出したらいいんだ、私は……。
妖しげなタイトルが、映画のすべてを表している。16世紀に実在した朝鮮王朝第10代の王、ヨンサングン。傍若無人で知られた彼の心を虜にしたのが、世にも美しい芸人の青年であったという物語だ。韓国の歴史モノで、しかも男同士の愛をテーマにしながら、本作はストーリーのおもしろさで観る者をぐいぐい引き込んでいく。オープニングから魅…


しんどい仕事で心が疲れて帰ってきたら、これが届いてた!
なのでさっそく鑑賞。
基本的にストーリーはシンプルで脚本は無駄をそぎ落とされていて、見る人の想像に任せられている部分が多くて面白いのだなぁとつくづく思う。

コレクターズ版には公開版にはなかったシーンが加わっていて、萌え度アップしてます。

そして、カドカワめ足下みやがって、とも思う(笑)。
無駄に豪華で仕舞うのに苦労する外装つけられてもなぁ……。

DVD 角川エンタテインメント 2007/04/18 ¥7,140
幸せの種を蒔こう!! ヨーロッパ中で大ヒット、映画祭でも大爆笑とあたたかい拍手で会場を沸かせた話題作!!

あるところにツイてないおじさんがいました。おじさんは真面目に勤め上げたガソリンスタンドをクビになって以来仕事がありません。ある日、人助けのお礼に大きい白い犬“ボンボン”をもらいました。貧乏なのにこんなでかい犬をと、途方に暮れたものの、それからちょっとずつ良いことが起こり始め……。まるでラテン版わらしべ長者のような『ボンボン』は心温まる大人の寓話。人生に疲れたあなたも見ればきっと幸せな気分になれるはず。ヨーロッパ中で大ヒットし、映画祭でもラストシーン、大爆笑とあたたかい拍手で会場を沸かせた話題作!!



試写会にて鑑賞。
おじさんが言葉少なくいつもニコニコしていて、ほんのちょっとしたことに幸せを感じようとしている。ああ幸せになってほしいなぁと思う。
そんなおじさんの相棒は、デカくて白くて凶暴そうな顔でいながらどこか寂しげな猟犬。けっして馴れ合っておらず、ただ傍らにいるだけだけど、いてくれてうれしい存在に、いつの間にかなっている。
ほのぼのできる映画です。
あさのあつこ原作の、大ヒット児童文学の映画化。
試写会に当たったので、これまたわたしに輪をかけた原作ファンとドキドキしながら見に行きました。

スゴイスゴイスゴイ!!!
原作に愛のない人にも薦めたくなる、ヒリヒリ胸が痛くなるような青春野球映画でした。
公開前なので内容については触れませんが、これはぜひ、たくさんの人に見て欲しいなぁ。
原作の力もあるけれど、それをきちんと表現できる役者さんを揃えられたところが勝因かな。あとは、撮影舞台となった、原作者の暮らしている岡山の景色の美しさもある。
いやー、よかったよかった。
映画が終わったら、周りでも原作知らずに連れてこられたらしい人がしきりと「こんなに面白い映画に誘ってくれてありがとう」と言っていたよ。

ただし。
原作をこよなく愛し、何度も読み返し、ラジオドラマを常々聞き込んでいるわたしの友人は、いろいろ引っかかるところもあったらしいです。原作ファンは、その辺を心して見て下さい。

あーでもお薦めですって!!
アスペルガー症候群のために平穏な日常生活を送ることができないドナルド(ジョシュ・ハートネット)は、同じ障害を持つ仲間たちが集まる集会でイザベル(ラダ・ミッチェル)と出会う。率直で感性豊かな彼女も同じ悩みを抱えており、2人は恋に落ちる。しかし、相手を愛する気持ちとは裏腹に、互いを傷つけ合ってしまい……。


見る前は、脳の機能障害を深刻に扱った作品かと思い、心構えをして出かけたのだけれど、実際はちょっと個性の強すぎて世間と折り合えない人たちの可愛い恋愛話でした。
こういう人、普通に周りにいるでしょ? それが、ちょっと極端になっただけで、普通に登場人物達に感情移入できました。
それは、主演の二人の演技力によるのかもしれないし、二人の障害が、まだ感情移入できそうな程度だったからかもしれませんが。
あ、でもこの話って実話だそうで。原作本もあります。(まだ映画の方で検索できなかったので、原作本を引っ張っておきます。)
ただ、アスペルガー症候群含む自閉症の登場人物たちは、人間関係がうまく取り結べないので常に他者に対して警戒して身構えていて(たとえば、いつもちょっと肩を竦めてたり、とくに緊張していると顔を背けたり、逆にハイになって饒舌になったり)、なんだか哀しくなりました。常に緊張を強いられていたら辛いだろうな……。
重い話かとおもって誰も誘わずに一人で試写会に行ったのですが、見終わった後はシアワセ気分になりました。こんなならだれか誘えばよかったな〜。

いやでも、ジョシュ・ハートネット意外とよかったよ。

ISBN:4140811684 単行本 八坂 ありさ 日本放送出版協会 ¥1,995
1981年、サンフランシスコ。新型医療機器のセールスマンのクリスは妻と息子クリストファーの3人暮らし。しかし、家計は火の車。そんな生活に嫌気がさした妻は出ていってしまった。クリスは成功を夢見て証券会社の養成コースを受講することにする。正社員になり安定した生活を送りたい。しかし、研修中は無収入。彼は土日を使ってセールス…


全財産21ドルのホームレスから、大金持ちの株式ディーラーに上り詰めた男の半生記。

という、実話を元にした映画の試写会に行ってきた。
描きようによってはとってもイヤらしいアメリカン・ドリーム映画になりそうなところ、意外やそういう嫌らしさを感じない、ちょっといい映画に仕上がっていました。
なんでかな〜とつらつら考えてみたところ、


(ラストは上に書いたとおりなので広義のネタバレにはならないと思いますが、予断を持たずにこの映画を観たい方は以下を読まれないほうがいいと思います。)



1.恋愛要素がまったくなかったところ。

2.子役が可愛かったこと。

3.主人公が、もともと数字に強いとはいえ、人生を這い上がるまでにめちゃくちゃ苦労しているところ。および、機転の利かせ方もいいし誠実であるところ。(奥さんに逃げられるまでは現実を直視しない弱い人間に描かれているけれど。)

4.本当に悪い人間がいないところ。主人公を窮地に陥れるのは、主人公の愚かさだったり、自身も窮している人間だったり、主人公の窮地を知らされていない人だったり。

5.成功への階段の最初の1段に足をかけたところで映画をばっさり切って、金銭的に恵まれるようになった人生はほのめかす程度にしか描かない抑えた演出。

6.ウィル・スミスの演技。かなぁ、やっぱり。バカなんだけど憎めない。がんばってるとつい応援してしまいたくなるキャラクター作りって、脚本や演出の力もあるだろうけれど、役者の演技の貢献も大きいような気がする。

原題は”The Persuate of Happyness”。アメリカ独立宣言のなかの1語らしい(ただしyはiが正しい)。いつもながら日本の配給会社のネ−ミングセンスには忸怩とした思いを抱くけれど、そんなダサい映画じゃないので、ちょっといい気分になりたい方にはぜひ、とお薦めします。
マンハッタンのクラシックなホテル。ウエディング・パーティーが行われているバンケット・ルームで、10年ぶりに再会した昔の彼。偶然?必然?苦い別れを経験し、この街を離れ、すべてが想い出になったと思っていたのに、止まっていた時計が動きだす。初めは互いにクールな態度で、ぎこちない会話。やがて心の中の探り合い。この気持ちは懐かしさ?それとも…?

本作『カンバセーションズ』は、女と男のリアルなカンバセーションが、やさしく響く都会の一夜の物語である。本編では心憎い演出として、全編通じて画面を2分割する「デュアル・フレーム」という斬新な映像手法が採用され、主人公たちの感情の移ろいや表情がスクリーンに投影されている。また主題歌は、モデルからシンガーへ活動の場を変え活躍しているカーラ・ブルーニが担当。大人の女性が、大人の恋模様を彩る素敵な楽曲を提供している。(作品資料より)


試写会にて鑑賞。
上記あらすじの前半部分だけどこかで読んでいて、後半の「デュアルフレーム」ってところを知らずに見たので、最初驚きました(笑)。
ほぼ全編コレ二人の会話というところ、先日見て大はまりした「ビフォア・サンセット」みたいな雰囲気なのかなぁと思っていましたが、えーっと、もっと生々しく(苦笑)。
しかも上のあらすじちょっとずるいよ! 確かに会話が進むにつれて二人の関係が明らかになるのでネタバレできないってのは分かるけどさ。そして、あらかじめ分かってなくて見た方が断然おもしろかったけど。

二人の会話を通じて過去が少しずつ明らかになっていくので、ちょっとしたミステリっぽくて面白かったです。
あと、ヘレナ・ボナム・カーターかわいい。お腹ぽっちゃり具合はどうかと思うけど。
そして、実は映画「抱擁」を見て以来、なんとなく気にしているアーロン・エッカート。今回もなかなか素敵なダメ男でした。
84分と尺も短いし、気軽に見られる映画です。

ところで、チラシには英語題「Conversation(s)」となっていてこの(s)が効いてるよなぁと思っていたんですが、映画に出てくるタイトルは「Conversations with Other Woman」になってました。
原題も意味深ですが、この「Conversation(s)」って題は日本のオリジナル……???
マーティン・スコセッシ監督、レオナルド・ディカプリオ主演での3度目の顔合わせは、香港映画の傑作『インファナル・アフェア』のリメイク。舞台をボストンに置き換えているが、基本のストーリーはオリジナルに忠実だ。犯罪者の家に生まれながら、まっとうに生きることを誓って警察官になり、マフィアへの潜入捜査を任されるビリー。一方…



試写会に当たったので観てきました。
香港映画「インファナル・アフェア」のハリウッド・リメーク。スコセッシ監督・ディカプリオ&デイモン主演。マフィアに潜入した覆面警官と、警察官になりすましたマフィアの“ネズミ”の物語。

わたしは「インファナル・アフェア」を好きで、ハリウッドといえどもリメークってどうもね……と思っていたのだけれど、意外とアメリカでの評判がよく、オスカー・ノミネートされても受賞したことのないスコセッシとディカプリオに悲願の受賞をもたらすか?とまで書かれているのを読んで、俄然気になりだした。

で、感想。
公開前ですが、ネタバレに準じる話になってしまったので、どんな予備知識も入れたくない方はこの先は見ないで下さい。

あ、でも未見の方に一言だけ。
「インファナル・アフェア」と見比べると、アメリカ人とアジア人とのメンタリティの違いがよく分かりますので、お薦め。


以下ネタバレ



前半はほとんどオリジナルで、「こりゃ、基本構造だけ借りてきてまったく新しい映画になっているのかしら?」と期待したものの、逆にどうしても「インファナル〜」と比較して見てしまうので話が掴みにくい感じ。そして後半の印象的な場面はほとんど「インファナル・アフェア」そのまま。つまり、「インファナル〜」の設定をボストンに移し替えるために、前提条件部分だけごっそり付け替えた印象。
とはいえ、その「アメリカ仕様に作り替えた部分」を「インファナル〜」と比較すると、アメリカ人のメンタリティが浮き彫りにされてとても興味深い。
たとえば、「インファナル〜」で印象的だった、大儀のために自分を偽らなければならない自分と、自分本来の価値観との齟齬に苦しむウェットな心情が、「ディパーテッド」では深く彫り込まれず、というか日本人である自分には共感を持って感じられず、かなりドライな印象。警察に潜入するデイモンの、マフィア組織への忠義が感じられないのであまり葛藤とか人生での目標が明確に感じられない。一方の、マフィアに潜入するディカプリオについても、警察で彼の本当の身分を知っている上司キャラを二人に分け、一方を毒舌にしていて、二人に分けたことも一方を毒舌にしたことも意味はあるのだけれど、毒舌にしてしまったことで、ディカプの組織への忠義心の印象が薄まってしまい、また潜入先のマフィアのボスもとても個性的で魅力的な悪漢なんだけれど、ディカプがその悪漢に対して人間的に惹かれる描写がなく、そこんところの「インファナル〜」にあった二律背反は描かれていない(と、日本人であるわたしには思える。)
ま、その辺はきっとキリスト原理主義的なアメリカ人には、「正義の味方であるはずの主人公がマフィアに忠義心を抱いていたり、ボスに人間的魅力を感じたりすることは容認できない」のだろうなぁと勝手に想像(偏見おおあり)。

一人を二人に分けている一方で、「インファナル〜」では二人の主人公それぞれに支える女性が出てきますが、「ディパーテッド」ではそれを一人の女性にまとめてしまっています。それによって二人の主人公の対立軸(互いが互いのポジ/ネガの関係である、みたいな)が明確になればよかったのですが、その点ではツッコミが甘かったような。
てか、一夫一婦制の家族制度を重視するアメリカにしては、この女性が二股掛けているように見えるのはおっけーだったのだろうか?

暴力描写に関しては、R-15指定で雑魚に対しては容赦ないんですが、「インファナル〜」でも強いインパクトを与える、覆面捜査官の保護者的な警察の上司が捜査官の目の前で車のボンネットにビルから墜落してくる場面。「ディパーテッド」では、直前に一瞬、落下途中の上司の姿が観客に提示される。やっぱり、お化け屋敷のようにいきなりショッキングなシーンが出てくるとまずいから心の準備が必要だったのか? それにしては血しぶきは派手だったけど。

「ディパーテッド」のオリジナルな冒頭として、ボストンのアイルランド系マフィアの歴史に触れていたり、古っぽい映像を流したりして、こういうハードな社会派映画にするつもりなのかと、それはそれで期待していたのだけれど、前述したとおり後半はオリジナルとほぼ一緒だしなぁ。

つまり、アジア人(のわたし)が「インファナル・アフェア」を見て面白いと思ったところと、アメリカ人が見て「面白い」と思ったところが違うんだろうな。
やっぱり育った文化の違いは計り知れないなぁ……。

ってか、アメリカで「ディパーテッド」をほめてる人って、「インファナル・アフェア」を見てるのかしら???

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