本よみうり堂のこのエッセーを読んで、読みたくなって購入。
http://www.yomiuri.co.jp/book/comic/manga/20130108-OYT8T00394.htm

人類を魅了し続けてきた飲み物、コーヒーにまつわる様々なストーリー17話。Ja pan Expo第3回ACBDアジア賞輝き、アングレーム国際バンドデシネフェ スティバル2009年公式セレクション出品作品の『アンダーカレント』作者の豊田 徹也が贈る、人間ドラマありコメディーありSFありハードボイルドありの短編集です。

チェロ弾きの女性が出会った、怪しいイタリア人(?)。映画監督を名のり、コー ヒーをたかる彼の振る舞いはいかにもうさんくさいが……? 登校拒否の少女が一人 暮らしの叔母を訪れ、いっしょに生豆を焙煎し淹れたてのコーヒーを味わう……。な どコーヒーにまつわる様々な物語を17編収録。


1冊の中に17編。つまり1篇ずつが大変短く、それでも、だからこそ、そぎ落とされた描写と想像力を掻きたてる会話が魅力的。たとえば、上に引用した紹介文では「登校拒否の少女」とあるけれど、その短編のなかのどこにも登校拒否だとは書かれていない。ただ、何気ない会話から、少女が生き辛い生を生きていて、叔母も、母も彼女をそっと温かく見守っていることだけが分かる。
いい話だ。

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