「興奮 競馬シリーズ」
2002年5月8日■(読了)「興奮 競馬シリーズ」ディック・フランシス、ハヤカワ文庫HM、1976
言わずと知れたフランシスの競馬シリーズ、邦訳第1作。オーストラリアの裕福な牧場主(27歳)が、イギリス競馬界に巣くう薬物投与疑惑を探るため、厩務員に身をやつして悪事を暴く。
じつは初D.フランシスだったんですが、久々に、カイシャで昼ご飯を食べながら読みました。面白い。
まあ、ようするに貴種流離譚であって、主人公が途中で苦労すればするほど、最後に印籠を取り出すまではノン・ストップになるのがよくわかりました(笑)。だから、つい、「読まされた〜」って気になってしまう。でも、どん底に落ちた次の章でいきなり苦境から脱している(その後、脱する過程を回想)ところは、巧いなあ、と感心。どうせ読者には主人公が苦境を脱出するのは分かっているから、と、過程を詳述して辛い思いを味わわせることなく、突然カタルシスを与えちゃう。エンターテインメントとして正しい道だと思います。でも、美人の彼女とくっつけるほうのカタルシスはなし(笑)。ストイックなところが、逆に女性読者をもひきつけるのか?!
言わずと知れたフランシスの競馬シリーズ、邦訳第1作。オーストラリアの裕福な牧場主(27歳)が、イギリス競馬界に巣くう薬物投与疑惑を探るため、厩務員に身をやつして悪事を暴く。
じつは初D.フランシスだったんですが、久々に、カイシャで昼ご飯を食べながら読みました。面白い。
まあ、ようするに貴種流離譚であって、主人公が途中で苦労すればするほど、最後に印籠を取り出すまではノン・ストップになるのがよくわかりました(笑)。だから、つい、「読まされた〜」って気になってしまう。でも、どん底に落ちた次の章でいきなり苦境から脱している(その後、脱する過程を回想)ところは、巧いなあ、と感心。どうせ読者には主人公が苦境を脱出するのは分かっているから、と、過程を詳述して辛い思いを味わわせることなく、突然カタルシスを与えちゃう。エンターテインメントとして正しい道だと思います。でも、美人の彼女とくっつけるほうのカタルシスはなし(笑)。ストイックなところが、逆に女性読者をもひきつけるのか?!
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